2005年08月12日

世田谷美術館

先日購入した「美術館博物館ガイド」が無駄にならないよう、
昨夜、同冊子を手に取り目的地を探した。
本日のターゲットは、世田谷は砧公園内にある世田谷美術館。
平日だったので車で30分くらいで到着した。
企画展は「ゲント美術館名品展」(ケントではない)。
チケットの半券を切ってもらい室内に入った直後、
二枚目か三枚目の絵を見ていた時である、
学芸員の方に妻が話しかけられた。
「足下の線の内側に入らないでください」
なんのことはない、「注意」されたのである。
見ると10センチ幅くらいの薄いグレーの線が引かれている。
あわてて後ずさりする妻。
僕も自分の足下を確認する。大丈夫。
それからというもの気になるのは足下ばかり。
いや、自分の足下が気になるのではない、他人の足下だ。
気にしているの僕たちだけで、
他のお客さんはまったく気にせず線の内側に侵入しまくるのだ。
しかし誰も注意しない。
幸せそうなカップルなど、線の内側を歩道のように歩いていた。
可笑しくてたまらないのだが、美術館なので声を出して笑えない。
「ゲント美術館名品展」の感想としては、
個人の企画展ではなく、美術館の抜粋とあって、
色々な作家の作品が鑑賞できたので、まずまず楽しめた。
本日のお気に入りは「村の子供たち」という作品。(売店でポストカードを買った)
さて、続いて常設展!
と思ったが、世田谷美術館は収蔵作品の数が非常に多いので、
すべてを常に常設できないのだそうだ。
なので「収蔵展」としてまるで企画展の様に収蔵作品を
期間毎に展示するのだそうだ。
今は「村井正誠」展をやっていた。
生誕100周年を記念しての展示ということだが、
それにしては、作風がえらくモダンで、
当時としてはかなりポップだったんだろうなぁ。
続いて、美術館に併設されているレストランへと向かう。
渡り廊下と渡り廊下から見える景色
窓際の席に座りアイスコーヒーを飲む僕。
美術館で手に入れた様々なチラシに目を通す妻。
「あー、明日来れば良かったね」と妻。
「どうして?」と僕。
「明日と明後日の二日間、ヨゼフ・ウィルコンさんのワークショップがあるんだって」
ウィルコンさんとはポーランド出身で、
「すきすきだいすき―ブルーノのプロボーズ―」等の絵本や彫刻を作る作家らしい。
もっともそのワークショップに参加できるのは小学生だけなので
僕らが参加することはできないが、ウィルコンさんが直接指導するらしいので、
もしかすると父兄の振りをして紛れ込めば姿を見ることくらいはできたかもしれない。
「それにしても、あらためて東京というところはスゴイところだ。
 こんな美術館がいくつもあるなんて。
 そしてこの砧公園の広くてきれいなこと。
 無料駐車場はあるし、これはいい遊びを見つけたねぇ。」
といった事を話しながら窓の外に目をやる。
実を言うと、僕はしばしば妻に嘘をつく。
本当につまらない嘘をつく。
たとえば、「あ、ウィルコンさんだ」というような。
僕も半分冗談だった。でも『本物?』と思いながら・・・。
「またぁ」と妻は相手にしない。
しかし、よく似ているのだ。チラシのウィルコンさんに。
「いや、多分、そうだよ、見て」と妻に振り返るように促す。
妻が振り返えると、ちょうどウィルコンさんも振り返りこちらに背中を向ける。
こちらを向いていれば、白い洋服に身を包んだウィルコンさんは
カーネル・サンダースのように見えるのだが、
後ろ姿だとステテコを着た菊次郎(ビートたけしのお父さん)にしか見えない。
「もう!」と妻。
哀れ狼少年。
「ほんとなんだって」
実は僕も自分の目が信じられないので妻に確認してもらいたいのだ。
妻がもう一度振り返ると、菊次郎も振り返ってくれた。
やっぱりウィルコンさんだ
考えてみると、明日が本番だけに、下見に来ていてもおかしくない。
見ると娘さんらしき方や通訳やコーディネーターの様な方々が数人いる。
間違いない。
しばらく外を散歩していた一向は、やがて僕らのいるレストランに入って来た。
「さっき売店で売っていた絵本を買えば良かった・・・サイン頼めるのに」と
いきなりミーハー夫婦に変身。
「これから買ってこうよう!」とまで言い出す僕。
とはいっても、ウィルコンさん一人の時ならともかく、
なんとなく取り巻きの方々のガードが固そうなのであきらめました。
それにしても、砧公園なかなか良かったですよ。

waits2 at 00:46コメント(0)トラックバック(0)美術  

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