2011年03月03日

とっても嬉しくて、とっても残念な話〜Elvis Costello

はじまりはピーター・バラカンだった。
カーステレオからはBob Dylanの"Like a Rolling Stone"
CDではない、ラジオだ。
ここのところ、妻を職場に連れて行く車中ではInter FMの「バラカンモーニング」を聴くのが日課になっている。
「これでもか!」とばかりになつかしい洋楽を、いや、僕も知らないような洋楽を、ガンガンに流してくれるのだ。
曲が終わると、
「昨日のエルビスコステロは凄く良かった」
とバラカン氏は話し始めた。
え!?コステロ!?
いつか絶対行きたいと思いながらも、何度も聴き逃してきたコステロが来日しているようだ。
バラカン氏が観たのは一昨日(1日)で、昨日(2日)も渋谷Bunkamuraオーチャードホールで唄うらしい。
「今日は残業なしにできるよ!」と妻。
「ほいじゃぁ行くかぁ
toujitsu当日券は会場のチケット売り場で17時から販売ということで、渋谷東急本店の駐車場に到着したのが16時半頃
「行列ができてたらどうしよう..」
と少しだけ不安を抱きながらチケット売り場へ行くと

だーれもいなかったw
寒空の下、30分も一人で並んでるのはきついので、ちょいとカフェで休憩
10分前くらいに再び訪れると、一人だけ並んでいた。
さすがに2番目で売り切れなんてことはないだろう。
今時、当日券に並ぶなんてことは滅多にないけど、それでも、発売開始直前には10人くらい並んでたかな。

ticketどこからか17時を告げる鐘の音が聞こえてきた当日券の販売が始まった。
2階席で十分と思っていたのに、なんと1階の19列目
どういうこと?
まさか18列までしか売れてないとか!?
さすがにそんなことはありませんでしたw
僕より後ろの席にもちゃんとお客さんは入っていました。
関係者用のリザーブチケットか何かだったのかな?
だって、19列の18番,19番ってステージの真正面!
前売りより500円くらい高かったけど、密かに当日券の方が良い席がゲットできる可能性があるということがわかりました!
もちろん、残っていればの話だけど。

さてさて、肝心のステージはどうだったかというと、"solo"というタイトル通りバンドなしの弾き語り!
まさにギター一本!
といっても、ギターの数は一本じゃなくて、アコギやらエレキやらを取っ替え引っ替えで7本以上は使ってましたがw

序盤は喉の調子を確認するかのように慎重な立ち上がりで、中盤から後半にかけて全開でしたね
聴きたいなぁと思っていた曲:
Angels wanna wear my red shoes
She
Velonica
Alison
Oliver's Army
Watching the detectives
What's so funny about pieace, love and understanding?
Ship building
さらには、ギター一本ではやらないだろうと思っていた
Pump it up
まで、聴けて大満足
ラジオでバラカン氏が言ってた通りビートルズの「悲しみをぶっとばせ」もやってくれました
途中、マイクから離れて、アコギと生声だけで唄ってくれたりもして、ホールならではの響きを有効に活用!
PAさんには悪いけど、より繊細な音が楽しめた気がするw
19時から始まり20時頃にAlisonを唄い終えたところで、コステロはいったんステージを降りた。
事前に「1部構成」とのアナウンスがあったので休憩ではない。
終わりなのだ。
というか、ここからアンコールなのだ
これまたバラカン氏の言っていた通り、1時間のステージの後、1時間のアンコールでしたw
予定通りの構成とはいえ、何度も何度もアンコールに応えてくれるというのはやはり嬉しい。
それと、バンドではなく一人なので、まさにコステロの気分次第ということになるので、観客としても乗せればいくらでもやってくれるんじゃないか?という気分にもなって楽しい。
そうそう、体型ですが、ちょっと前まで「小太り気味」の印象があったんだけど、かなりスリムになっていました
低音も高音もしっかり出ていました
多少ピッチがあばれるところもあったけど、あの微妙なずれこそがコステロの味だったりするので文句なしでしょう!
♩AlisonのA〜という発音がまさに本物のコステロの声。
唄その物より「本物感」にグッときたというのが正直なところかもしれない。
紛れも無く僕の青春を彩ってくれた一人なのですから、わけもなくこみ上げてくるものがあるのは当然でしょう!
jacket会場を出る前にCDを買った。
普通なら新譜を買うのだろうけど、Pump it upが聴けたことが嬉しかったので、セカンドアルバムのTHISYEARSMODELを買った。

駐車場に戻り、車のエンジンをかけ、さっそくCDを挿入
『若い頃より今日の方が断然声が出てたなぁ』と思いながら駐車場出口でハンドルを左に切った
見ると、搬入口の辺りに人だかりがしている。
「なんだろう?」と思いながら見てみると

crowdコステロじゃん!
出待ちのファンの方たちだ!
僕はあわてて車を止め、群衆の方へと走った。
最後尾にいた方に、
「これって、何か特別に招待された方とか、そういうのですか?」と訊くと。
「いいえ、そんなことはないです、恒例なんですよ」
とサラリ。
恒例!?
コステロ、なんていい奴だ
そんなに多くなかったのは、恒例であることを知っている人がそれだけ少ないということだろうw
ということで、みんな写真撮りまくり
一人一枚といったきっちりしたルールがあるわけではないので、積極的というか図々しい人がたくさん撮ってもらっている。
厳密に仕切る人がいるわけでもないので、皆、大人しく自分の順番を待っているのだが、ここにいる全員の相手が済むまでコステロがつきあってくれるという保証はない。
ドキドキしながら忍耐強く自分の番を待っていたのだが、次が自分の番というところで、「はい、ここまで〜」とスタッフが止めに入った。
ええええええええええええええ

Elviswiしかし、その後、終わりと言ったはずなのに、外国人の女性ファンと再び撮影を開始したので、僕は握手だけでもしようと様子をうかがっていた。
この時、僕は妻にiPhoneを預けていたので、『コステロと握手をしているところを絶対に撮ってくれるはず!』と夫婦の阿吽の呼吸を信じ、するするとコステロに歩みり握手を求めた。
コステロはとても快く応じてくれた。
僕は意外に柔らかいコステロの手を握りながら
"I'm a big fan of you!"
と超ありきたりな発言をした(^^ゞ
もっと気の利いたことを言えば良かったのだが、やはり緊張していたのだろう。
握手の後、妻のところに戻ると、
「良かったねぇ」と興奮気味の妻。
「撮ってくれたよね?」
「え」
「コステロと握手してるところ、撮ってくれたよね?」
「あーーーーーー、忘れてた」
えええええええええええええええええええええええ(←ダウンタウンのまっちゃん風)
「でも、見届けたよ」
なんじゃそりゃ〜忘れるのは印鑑だけにしてくれよ〜
僕が握手をする前に話していた外国人の女性たちとの写真は撮ったくせに、どうして僕とコステロとの握手シーンは撮ってくれんかったん?

autogragh「でも、CDにサインしてもらえたじゃん!」
そうなのだ!←
実は握手をしてもらう前に、サインをしてもらったのだ
何気なく買ったCDがこんなに役に立つとは!!
有名人に直接サインを書いてもらったのって、きっと人生初。
それにしても、朝のラジオでコステロの来日を知り、夕方には本人と握手をしているなんて、ほんと人生って予測不能。
その上、サインまでしてもらって...
ん?サイン?このサインを書いてもらっている時こそ絶好のシャッターチャンスだったろうに...もちろん、妻は撮ってくれていなかった
それにしてもこのジャケット
「だったら、僕が撮ってあげたのに」
というコステロのジョークのように思えてきたw

waits2 at 21:30コメント(6)トラックバック(0)音楽 | リアルライブ 

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コメント一覧

1. Posted by まあくん♪   2011年03月04日 00:26
そりゃ良かったねえ♪
10年位前に武道館観に行った時は一番太っとった時期じゃった!(^^ゞ
その昔、ニック・ロウにコステロのセカンドアルバムにサインしてもらった記憶が蘇ってきた!もちろん写真は撮ってもらったよ♪(^^;
2. Posted by 風太   2011年03月04日 00:35
どうもです、まあくん
ほー、ニック・ロウに!?
写真も!?
えかったねぇ。
セカンドアルバムということは、このTHISYEARSMODELということよね?
そういう運命のアルバムなんじゃね、これはw
3. Posted by みるくパパ   2011年03月04日 04:24
>1時間のステージの後、1時間のアンコールでした
これは、スゴイ構成だなぁ~
一時間のアンコールって初めて聞いたww
4. Posted by 風太   2011年03月08日 00:11
どうもです、みるくパパさん
僕も初めてですw>一時間アンコール
5. Posted by ayako   2011年03月09日 01:57
はじめまして、エルヴィス・コステロのファンBlogをやっております、ayakoと申します。来日公演の記事、とても楽しく読ませていただきました。感動が伝わってきました(私も出待ちの中にいました(笑))。事後報告で申し訳ありませんが、ブログにリンクを貼らせていただいています。もしも問題がありましたらお知らせください。
6. Posted by 風太   2011年03月10日 15:58
どうもです、ayakoさん。
リンク、どうぞ、どうぞ、ご自由にお貼りくださいませ。
ふざけた記事で恐縮です(^^ゞ

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