2012年05月09日

彼の名はウィリアム

昨日は、色々と楽しく、また実りのある一日だった。
まずは渋谷から。
IMG_2530109の中にあるチケットセンターで映画の前売りを購入
「ヘルプ」と「ミッドナイト・イン・パリ」
ウディ・アレン監督の「ミッドナイト・イン・パリ」は、9月にフランス旅行を控えているだけに、とても楽しみ。今月号のFIGAROでパリ市内のロケ地を紹介していたので、チャンスがあれば訪れてみたい。
そうそう、先日、ようやくパリのホテルを予約した。
サンジェルマン・デ・プレ地区で、駅から2、3分という好立地。
妻が1ヶ月以上かけてパリのホテルの情報をネットで調べ上げ、ようやく一昨日、予約した。
一応、四つ星なので施設的には大丈夫だろうけど、サービスや満足度は実際に泊まってみないとわからない。なむさんだ
おっと、話がパリにそれてしまったが、昨日の目的は映画の前売りチケットではない。
そんなもの吉祥寺でも買える。
わざわざ渋谷まで出向いたのは、ギネスビールの泡にシャムロック(三つ葉のクローバー)を描いてくれるアイリッシュパブを訪れ、それを写真に収めるためだ。
お目当てのお店に事前に電話を入れ、シャムロックを描いてくれるか、そしてまた撮影しても良いかを確認し、赴いた。電話の対応も良く「いくらでもご自由に!」ということだったので、ワクワクしながら妻と一緒にテーブルに着いた。
IMG_2523主眼はギネスのシャムロックだけど、食べ物も注文した方がお店の方も喜ぶだろう。ちょっと早いだけど、本気夕食にしようということで、フィッシュ&チップスやらオールタイムブレークファーストといったアイリッシュの定番料理を注文した。
ちょっと頼み過ぎたかなと思いきや余裕でペロリ。
まま、それは良いとして、肝心のシャムロック
ところで、
何のために撮影するのかというと、6月29日リリース予定のCDジャケットに、あるいは内ジャケットに?裏ジャケットに?どこかに使うため。
今度のCDには、僕がアイルランド旅行から帰ってきて書き上げた「スランチェ」(乾杯)という曲を収録することが決まっているので、やはりゆかりのある画像が欲しいぞと
もちろん、アイルランドで撮ったギネスの写真もあるのだが、ジャケットに使えるほどのクオリティのものはなかったのだ。
して、結果、どうだったかというと...
P5080008感じの良い、若い店員さんが描いてくれたのだが、これが、どうも、残念....僕だけでなく、妻も頼んだんだけど、いずれも「え!?」
持ってこられたら、歓喜の「おー」と言う声を小さく上げるだろうと思っていたのに、あまりに残念なシャムロックで、僕も妻も「シーーーーン」
妻にいたっては、「とにかくたくさん撮ってね!」とお願いしていたのに、たった1枚しか撮らなかった。
僕:「なんで撮らんかったん?」
妻:「あれはダメでしょう」さらには「あれなら私でもできるよ」とも
たしかに
僕もそう思ったけど、せっかく渋谷くんだりまで撮影に来たんだからと、僕は20枚以上は撮影した。
しかし、いずれもガッカリ。
もっとも、シャムロックそのものが残念だったのもあるけど、上手に写真に撮ることが想像以上に難しいことに僕らは気付いた。泡だけに、時間が経てば消えてしまうし、また、光の加減をどう調整すれば良いのか、技術的な知識なんか皆無。
「結局、Photoshopでいじるしかないのかな」と思いながら僕は撮影した。
食事を終え、お腹はいっぱいになったものの、僕と妻はなんとも言えない敗北感に包まれた

悔しい。しかし、まだ、時間は早い。
「別のアイリッシュパブに行くぞ!」
IMG_0035ということで、次に向かったのは、大崎にある"The Shannons'"というアイリッシュパブ。10年くらい前に一度訪れたことがあるお店で、たしか、その時、アランという名前の店員がいて、アイルランドのことを色々と教えてもらった記憶がある。たとえば、アイリッシュで良くある「ショーン」という名前は、英語の「ジョン」に当たるんだとか。(「ミカエル」や「ミッシェル」、「マイケル」みたいな関係?
ともかく、日本人ではなく、アイルランド人のスタッフがいる可能性があるので、そこに期待した。
お店に入り、案内してくれた女性店員(日本人)さんに、シャムロックの写真を撮ってOKか確認したところ、快く了解してくれた。
お客さんも少なく、Welcomeな雰囲気!
が、カウンターの中にアイルランド人らしき人、というか誰もいなかった。と、奥の厨房からアイルランド人らしき男性スタッフがカウンターに現れた。
さっきの女性スタッフが事情を説明してくれたので、僕も妻もカメラを取り出し、大いに期待しながら彼の手さばきに注目した。
P5080019実は、ギネス、他の生ビールのようにザーッと注いで上に泡を載っければ良いというものではない。
一旦、7分目くらいまで注ぎ、泡の動きを落ち着かせるため?、しばらく放置しておくのだ。
時間にして2、3分、「ん?忘れてないよね?」と心配になる頃、おもむろに先のグラスを手にとり、最初は勢いよく、途中から勢いを弱め、器用にグラスを回してシャムロックを描いた。
手際が良い!
やはり、日本人が描くシャムロックよりアイルランド人が描くシャムロックの方が信仰心がある分?ありがた味が全然違う

P5080025ということで、こちらがリアルアイルランド人の彼が注いでくれたギネス。とても良い感じだったんだけど、やはりカメラマンの腕がなさ過ぎ
ま、仕方がないと頭を切り替え、これからのひと時をハッピーな時間にすることにした。
彼の名はウィリアム。
僕:Are you from Ireland?(アイルランドの方ですか?)
彼:Yes. Are you from Ireland?(そうだよ、君もかい?)
さすがは、アイルランド人さっそく笑わせてくれた。
撮った写真を大画面で確認できるようiPadを持って行っていたのだが、実はそのiPadの中に、アイルランドを旅行した時の画像を収めていたので、それを彼に見せると、会話が大いに盛り上がった。
ウィリアムは手際良く仕事をしながら、合間々々にiPadのページをめくり、短い感想や質問を僕にしてきた。
「どこが一番面白かった?」と彼が聞くので、「アラン島」と答えると、「イナカ」と言って笑った。
どうしてアラン島なのかと聞くので、ジョン・ミリントン・シング(アランセーターの伝説を世に広めた作家)のことを説明した。ウィリアムもイニシュモア島(一番大きな島)には行ったことはあるが、「とにかく寒くて、二度と行きたくない」と言っていた
ただ、写真のアラン島の空があまりに奇麗なので、彼はとても驚いていた。
「いつ訪れたの?」
「9月」
なるほど、と納得していた。おそらく彼が訪れたのは冬なのだろう。
IMG_0128ゴールウェイの写真が見え始めると、彼の目が少し真剣になった。というのも、彼は日本に来る前、2年間ゴールウェイに住んでいたのだ。
そして、この←写真の中央右手にある店を指差し、「僕はここの店で働いていたんだ。そして、そこでスカウトされて、ここ(The Shannons')に来ることになったんだ!」と。

IMG_0414一通り旅の写真を見終えたところで、僕はGoogleマップを起動し、アイルランド全土を見渡す状態にし、「君が生まれたところをポイントしてよ」とウィリアムに差し出した。
「この辺かな?」と彼は自分で操作し、ズームしていくと予想より遥かに小さな村の名前が表示されるので驚き、「ここ、この辺だ」というので、僕はその付近の最寄りの道路上をポイントし、ピンを立てた。もしかすると、ストリートビューが見られるかもしれないからだ。
彼の言う通りとても「イナカ」の村なので、無理かと思ったが、なんとストリートビューが表示できた!
「この辺かい!?」と彼に渡すと、
「ワオ!これ、子どもの頃登って遊んだ木だよ!」そう言いながら、「この先に僕の家があるはず!」と彼はどんどん道をたどり始めた。
IMG_0412やがて、「これ!僕の家!」と←写真の建物を指差した。
「ちょっといい?これシェフに見せたい」と彼は厨房に僕のiPodを持って行くと、そのまま帰ってこなかった
というのは嘘で(笑)
他のスタッフにも「ここ僕の実家!」と見せてまわり、放っておいたら大崎中の住民に見せて回りそうな勢いだった
その様子を見て、「彼の家は観光地なんですか?」と女性スタッフが僕に聞いてきた。さっきまで僕の旅行の写真を見ていたので、その中に彼の実家が写っていたのかと誤解したようだ。
ストリートビューであることを説明すると、彼女も納得
それにしても、ウィリアムの感激ぶりは相当なもので、彼自身、ストリートビューを見たことはあったらしいが、その時は、まだ自分の実家あたりはまったく見えなかったらしい。
自分は「イナカ者」と思っていたが、今はしっかりストリートビューで確認できる!その喜び様は、まるで、海を渡ってアイルランドにキリスト教が伝わってきたかのようだ
彼は9人兄弟で8番目。
まだ31歳だけど、お父さんはかなりのご高齢らしい。2週間後、ウィリアムはアイルランドに帰国するのだが、他の常連さんのお話しによると、どうやらお父さんの体調がよろしくないかららしい。もっとも、6月にはまた日本に戻ってくる。ただ、今月でThe Shannons'を退職するので、そのパーティが19日にあるという。8年間も勤めたので、彼をひいきにしてきたお客さんも多いことだろう。今ではかなり日本語が上手になったらしいが、僕との会話は「イナカ」という言葉以外全部英語だった
彼に「19日のサヨナラパーティに来ないか?」と誘われたが、その日は別のパーティ?が入っているのでお断りした。うう、残念
しばらくすると、お店が混んできて、僕の隣に常連さんが座った。ウィリアムが「僕の日本のお父さん」という方で、70歳ちょっと手前くらいの紳士。もちろん日本人なのだが、サッカー大好き人間で、今でも現役でプレイしているという。その方との話(小学生のサッカークラブでの指導の様子や南アW杯に行ったお話等々)もとても楽しく、日本なのにまるでアイルランドにいるかのような雰囲気が楽しめた。いやー、実に楽しかった。
ちなみに、その方、今はThe Shannons'から歩いて10分くらいのところに住んでいるが、藤沢市出身で、海が恋しいという。「それでは!」ということで、今度はその方の実家あたりをストリートビューで見ることに
かなり狭い路地なのに、ストリートビューでの表示ができ、「うわ、こんなになってるのかぁ」と驚いていらした。
いやー、iPadおそるべし(笑)会話が弾む弾む。
「僕は人見知りというわけではないが、全然おしゃべりじゃないんだよ。でも、君とはたくさん話せて楽しかったよ」と超ご満悦。
「いえいえ、こちらこそ!」実際、その方のお話はとても面白かった
IMG_0029宴もたけなわということで、その方もお帰りになり、僕らも帰ろうかなという時、僕はウィリアムに今回シャムロックの写真を撮りにきた理由を説明することにした:実は自分は音楽をやっていて、今製作中の自主CDのジャケ写に使う素材を集めるためなんだと。
すると、ウィリアム、「Tatsuya、だったら照明があるところで撮ればいいじゃん!」と、店の外に連れて行ってくれた。
そして、「もう1杯用意するよ!」とギネスを注いでくれた。
おそらく、彼の?店の?おごり
でもって、そこで奇跡の1枚が撮れました!!!!!
この写真とは別ですよ(笑)
しっかりといい感じでシャムロックが撮れました!!!
Photoshopのお世話にならないで済みそうです!!!
今すぐここでお見せしたいのですが、さすがにそれは出来上がりまでのお楽しみとさせてもらいます(^^ゞ
IMG_0031その代わりと言ってはなんですが、ウィリアムと僕のツーショット
2週間後、彼はアイルランドに帰国するけど、6月にはまた日本に戻ってくる。実は次に働く場所も決まっていて、密かに教えてもらった
今度はそこで店長として勤めるそうです!
僕のCDが完成した暁には「絶対買う!」と言ってくれたけど、そんな奇跡の1枚を撮らせてくれた彼に買わせるわけにはいきません。Special Thanks Toに彼の名前を列挙すると共に、1枚贈呈することを約束した。
完成次第、彼の新しい職場を訪れ、手渡すぞ

いやー、それにしても、楽しい一日だった。最初の渋谷での残念シャムロックも、ある意味、良い前奏になっていたかもそれにしても、あのまま帰宅せず、大崎まで足を伸ばして、本当に良かった。
奇跡の1枚が撮れ、アイルランド人の友達も出来、万歳アイリッシュじゃね
おっと、お気楽に喜んではいられない。これからやらなきゃいけないことが、山ほどある。
さて、デザインをするかな

waits2 at 23:01コメント(2)トラックバック(0)アイルランド | CD 

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by お   2012年05月12日 23:10
いいお話、いい出会いですねえ・・・・。
これもTatsuyaさんのお人柄と英語力の
賜物かと。
「奇跡の1枚」が楽しみになりました。
2. Posted by Tatsuya   2012年05月29日 15:24
お、さんありがとうございます。
お返事が遅れまして失礼しました。
コメントの自動通知機能が切れているのか、さっき気付きました(^^
奇跡の1枚、ほんと楽しみにしてください!
本物は来月ですが、フライヤーに使用するかと思いますので、近々、お見せできるかと!(^^

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
LIVE Schedule

★吉祥寺Manda-la2★
マンスリーライブ
2017年7月26日(水)
2017年8月24日(木)

秋のSpecial LIVE!
2017年9月14日(木)
Tatsuya 1st シングル
"Fifteen"
15th, Mar, 2015 released
ご購入はこちら↓
Tatsuya's 4thアルバム
"Utautai"
13th, Jun, 2014 released
ご購入はこちら↓ Catcher_jacket
"Utautai"収録曲
「こゝろ」PV


Tatsuya's 3rdアルバム
"Slainte"
ご購入はこちら↓ Catcher_jacket
Twitter
ここで
つぶやいてます。
Categories
Archives
Recent Comments
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ