2012年06月03日

映画"The Help"

IMG_2608昨日、映画"The Help"を観た。(ネタバレ的内容は皆無ですのでご安心を)
ビートルズの映画"Help"ではない
"The"が付いていることからお判りのように、この「ヘルプ」は名詞で、動詞の命令形「助けて」ではない。
「ヘルプ」とは、通いの(住み込みでない)メイド(お手伝いさん)のこと。もちろん秋葉原ではなく米国の
舞台は公民権運動が活発化し始めた1960年代前半のアメリカ南部。
この「ヘルプ」というタイトルに、黒人女性たちの「心の叫び」の意味が重ねられているのは言うまでもない。

いやー、素晴らしい映画だった
先に観た「アーティスト」も確かに良かったが、あちらは生粋のエンターテインメント。大いに楽しませてもらったし、映画界全体に対するオマージュ的作品であるだけに、アカデミー賞をたくさん受賞したのもわかる。
しかし、この"The Help"の方が、感動度は遥かに上だった
テーマがテーマだけに、出演している俳優たちはもちろん、エキストラの方々の気合いも違っていた。この価値ある作品を、「残念なものにしたくない、させるわけにはいかない!」という意気込みがヒシヒシと伝わってきた。
原作は、2009年に発表された同名小説で、著者はキャスリン・ストケット。出版にいたるまで、多くの出版社に断られ続けたが、刊行されるや口コミで売れに売れ、ニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストに103週連続でランクインし、最終的には全米で1130万部を突破するロング&ミリオンセラーとなった。出版を何度も断られたことからわかるように、本作は彼女の処女小説だ。
まったくの実話ではないかもしれないが、いずれのエピソードも単なる作り話とは思えない。どこかで実際にあった話に違いない。そう感じさせるのは、キャスリンも、また脚本・監督を担当したテイト・テイラーも、共に舞台であるミシシッピー州ジャクソン生まれだからだろう。当地の空気を理解している者でなければ、なかなかこうはいかない。

それにしても、「立ち上がる勇気」というテーマは、今の日本人には耳が痛い。
大昔、NYに滞在していた頃、僕は、日本人に比べると「アメリカ人はなんて無責任なんだろう」と感じていた。しかしながら、あれは間違いだった。日本人の方こそ無責任だ。過去に対しても、未来に対しても。
かつて僕が日本人にあると感じていた責任感は、あくまで小さな、個人的なことに対してのみなのだ。その責務を果たさねば職を失ってしまうと言うような、明らかに自分に不利益なことが降り掛かってくることに対しては責任ある行動をとろうとするが、社会的に本当に大切で大きな問題ー人権、教育、平等、米軍基地、原発ーといった大なることに関しては、直接的に自分に不幸が降り掛からない場合、過去に対しても未来に対しても責任ある考え方、行動をとろうとする日本人は本当に少ない。
一方、アメリカ人は、一般的なことに関してはちゃらんぽらんというか、その場のノリというのが大きく、仕事で頼んだことでさえ、何度も確認しなければ信用できたものではない。(言い過ぎ?(^^ゞ)
しかしながら、そんなアメリカ人でも、社会的に重要なテーマに関しては、誰もが一家言持っている。
建前でも、そういったことへの意見が言えなければ、「個人として認められない」、そういう空気がアメリカという社会にあるのだと思う。
だからなのか、大なる責任にまつわる問題については、日本人より遥かに「立ち上がらねば!」という意識が強いような気がする。そう考えると、日本人の方が遥かに利己的で、アメリカ人の方が社会的な責任意識が強い国民と言うことになる。
ま、実際のところは、すべての日本人がそこまで利己的なわけでないし、すべてのアメリカ人が正しいと思うことに必ず立ち上がるわけでもないことは分かっているが、思わずそう感じさせるくらいの力をアメリカ映画というものは持っていると言えるだろう。(持ち上げ過ぎ?(^^)
ただ、本当に偉いなと思うのは、アメリカという国は、ある意味、恥ずかしい歴史でも、きちんと開示し、未来への教訓として学習しようとする姿勢があることだ。
日本はとにかくほとぼりが冷めるまで待てば良い、という考え方...さえん。
IMG_2610おっと、話を作品に戻そう。
本作品で、オクタビア・スペンサーがアカデミー賞の助演女優賞を受賞したが、基本的にそれほどメジャーな役者は出演していない。しかしながら、主演のエマ・ストーンがとても良かった
決して美人ではないし、超個性的というわけではないのだが、とても可愛く、不思議な魅力があった
本当を言うと、「ミッドナイト・イン・パリ」を早く観たくてしょうがない気持ちだったんだけど、この作品を観て、いや、観ている最中、「申し訳ございませんでした。超ど感動させてもらっていますm(_ _)m」という気持ちだった。
随分前に前売り券を買っていたけど、妻の入院等色々あって、吉祥寺での上映が終わってしまい、品川まで行って観ることになったんだけど、本当に観て良かった。
若かりし頃に感じていた「映画」というか「作品」が持つ力を再確認させてくる作品だった
IMG_2612映画を観た後、国立新美術館に「セザンヌパリとプロバンス」を観に行った。
この9月にパリとプロバンスを訪れるだけに、ちょっとだけ先取り体験
セザンヌの出身地はエクサンプロバンス。予定では、ちょっとだけ寄るのかな?
本物の「サント=ヴィクトワール山」が見えるのかどうかは不明
当たり前だけど、印象としては、初期は普通の絵だったんだなぁと。
そして、人物より静物や風景の方が良い作品が多いと感じた。
あくまで僕の好みだけど(^^

IMG_2606帰りにミッドタウンでマカロンを買って帰った。
@JEAN-PAUL HEVIN(ジャン・ポール・エヴァン)
世界屈指のショコラティエということで、チョコを奨められたが、確かに美味だった
うーむ、やはり芸術も、食も、フランスかぁ...

あ、でも、昨日の一番は、映画"The Help"よ

waits2 at 18:23コメント(0)トラックバック(0)映画 | 海外 

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