2012年09月30日

リュベロン〜ドライブ/後編

9月8日(土)の続き:
ゴルドで昼食を済ませた後、次はボニューという村へ
天空の村"ゴルド"を「堪能した」という思いがある一方で、「本当の絶景はまだ見ていない」という思いもあった。
例の絶景が見える道路を「今度こそ美しいゴルドの姿を見たい!」と思いながら下っていると、またしても後続車が煽る煽る。
微妙に道が曲がっているので、なかなか脇見もできない。
それでも頑張ってできるだけ低速で走行し、チラリとは見たが「堪能」とはほど遠い
IMG_1202下りは助手席が反対側になるので、撮影は難しいのだが、妻が頑張って写真を撮った。
僕は撮影の邪魔にならぬよう、出来るだけシートに身体を押し付けながら、頭の中で、絶景ポイントと思われる辺りに脇道があったのをストリートビューで見たことを思い出していた。
「あそこに入ることが出来たなら、路駐でもなんでもして、存分に眺望を楽しむことができるはず!」
ゴルドの絶景が完全に消え去ったところで、僕は左手に入る脇道を見つけた。
この道があそこに通じているという確証はないが、方向的にはまず間違いない!
即座にウィンカーを出し、Uターンに近い左折を試みた。
しばらく進むと、そこはまさにゴルドの全景を撮影するための絶景ポイントで、大きな観光バスが1台と、乗用車が数台駐車していた。
まるで「お待ちしておりました」と言う感じで、乗用車1台分の駐車スペースが空いていた
これで、心置きなくゴルドを撮影することができる
VideoC-0047 9:8:2012そうして撮影した写真がこちら!
もちろん、この1枚だけではなく、何枚も、何枚も撮影した
周りでもたくさんの観光客がシャッターを切っていた。
この脇道は、上りの時であれば、より簡単に入ることができるけど、特に標識はなかったので、お初でここにたどり着くのは難しいだろう。もし、たどり着けていたとしても、午前中だと逆光だったし。そう考えれば、この時がベスト!

IMG_0647ちなみに、こちらが僕が事前にストリートビューで確認していた脇道。
ご覧のように駐車場ではなく単なる脇道(左)っぽいのだが、こちら側からは侵入できない。
ただ、これは数年前の様子。2012年9月のこの場所は、乗用車の駐車区画を示す線がきちんと引かれ、この写真ではまだ土の状態のところが舗装され、観光バスが2台くらい止められる駐車スペースになっていた。

IMG_0649ちなみに、こちらがもう少し先に下ったところにある脇道への入口の道路だ。
さっきの所から、500メートルくらい下ったところで、ほぼUターンのように左折(この写真では斜め右)して入っていけば、あの脇道にたどり着く。
標識も何もないのに、この道があの脇道に通じていると確信するのは難しかろう。
しかし、賭けで左折して入って本当に良かった
やはり人生は"果敢"に

IMG_1204もう一つちなみに、こちらが今現在のあの脇道を入って逆方向から撮った様子。
ご覧のように今は駐車スペースを示す線がちゃんと引かれている。
最後の1台のスペースが空いているのが憎いでしょ
では、名残惜しいので、もう1枚アップしておきましょう

IMG_1206

考えてみれば、この絶景を一瞬しか楽しめないなんてのは、おかしな話
駐車場を整備するのは、当然でしょう。
しかしながら
メモ:無闇に標識を出さないのがフランス流
ではないかと思われます
そうよね、マクドナルドの色も変更させるくらいじゃもん。
景観への配慮は相当だ。

リュベロンについて
この日ドライブしたエリアは、プロヴァンスの中でも「リュベロン」と呼ばれる地域。
「おいおい、南仏、プロヴァンス、リュベロンって、何が何だかわからんぞ!」
おっしゃる通りで、僕も最初わけがわからなかったんだけど、物凄くザックリ説明すると、プロヴァンスの北東部にリュベロン山脈というのがあり、その山麓一帯がリュベロン地方と呼ばれているようだ。集合で言えば、南仏が一番大きく、その中(時には同義語的)にプロヴァンスがあり、その中にゴルドやこれから訪れるボニュー、ルールマラン、メネルブといった美しい村々が点在するリュベロン(Luberon)がある。言わば「瀬戸内」みたいな言葉で、エリアに明確な境界線はないかと。

ということで、次のボニューまでの田舎道の様子を
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ゴルドを正面に下から撮った写真。
その次の写真はどうやら「ぶどう」のようでした。
最後の門は豪邸?
車以外なら、横からいくらでも入れる

色に敏感な方ならもうお気づきかと思うのですが、プロヴァンスは光の具合が独特なんです。
パステルとまでは言わないまでも、なんか淡いんです。
そう、セザンヌの絵の色の世界なんです。
セザンヌのあの色は、セザンヌの独自のイメージの色かと思いきや、いやいや、セザンヌ、色的には滅茶苦茶"写実"だったんです
写真だと、1枚1枚色味が異なるけど、基本、現実の世界も淡い光に包まれていました。
プロヴァンスに住む方々にとっては、あれが太陽の光の色ということになるのかもしれませんが、異邦人にとっては、あれこそが「プロヴァンスの色」でした。
この翌日訪れる、地中海近くの光の色は、これまた全然違っていた。

ボニュー(Bonnieux)
そうこうしている内に見えて来ました!
どうやらあれがボニューのシンボルの教会のようです。
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VideoC-0056 9:8:2012このボニューには「パン博物館」という博物館があるらしいんだけど、眺望を楽しんだだけで、ほぼ素通りに近かった。時間的に厳しかったので、恐縮ですm(_ _)m
その最も美しい景観がこちら→
ガイドブックに載ってそうな奇麗な景色が、ほぼ常に見られる。
この風景を奇麗な"絵"にしてくれているのが教会。どの場所に収めて撮るか、センスが試される感じ


続いて向かったのがルールマランという村
ゴルドとボニューの間は約20キロ、一方、ボニューとルールマランの間は約11キロと半分くらいの道のり。山道だったせいか、移動時間は長く感じられ、不思議なことに、山道の方がサイクリストたちが多い。山道の方が鍛えられるからだろうか。

ルールマラン(Lourmarin)
IMG_1245見えてきました、並木道!
この先の右手に駐車場があるはず!

メモ:このルールマランという村、旅行の下調べて買った「フランスの美しき村」という本に、「プロヴァンスの典型的な村を1つだけ訪れるならルールマランをおすすめしたい」と書かれていた。
そんなこと言われたら期待するよね。
一方で、ネットで検索し、訪れた方々の文章を読むと、確かに美しい村ではあるけれど、本来のリュベロン的な素朴な村と異なり、ある意味、洗練され過ぎているという声もあった。どうやらお金持ちの別荘が多くあるらしく、そういった方々向けのお店が多いようだ。
しかしながら、僕としては、お店とか、観光客相手にしっかり「いらっしゃい」という態度でいてくれる方が、かえって遠慮しないくていいので助かったりもするバッグパッカーとして訪れるなら、不向きな村ということだろう

ということで、散策開始!
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なんだか妙に可愛い飾り付けがされている。オシャレなサイドストリートカフェが多いフランスではあるが、さすがにここまでするとなるとただ事ではないだろう。
どうやら結婚披露パーティが行われるようで、あの馬たちは新郎新婦が教会から出て来るのを待っているようだ。
ちなみに、ここはルールマランのメインストリート(多分)。その両サイドのカフェ(同一店舗?)を貸し切ってのパーティとは!?大胆。
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ゴルドと違って、高台じゃないから、起伏がなだらか。助かる
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VideoC-0065 9:8:2012VideoC-0072 9:8:2012VideoC-0078 9:8:2012

実はプロヴァンスにおいて「蝉」はちょっと特別な存在で、幸福を呼ぶシンボルらしい!
なので、お土産屋さんには必ずと言って良いほど蝉のグッズがある。
妻は書物を読んで知っていたみたいだけど、僕は知らなかったので、お土産屋さんで蝉を見つけた時、"Why?"と思っていた
魔除け的な意味合いもあり、玄関や窓の近くに置かれてる。
VideoC-0081 9:8:2012VideoC-0080 9:8:2012VideoC-0093 9:8:2012

IMG_1271IMG_1278古城があったので行ってみた。
こちらは古城からのルールマランの眺め→
ルールマラン、わずかにこんもりと高台になっている。

IMG_1279入って、まず出迎えてくれるのがこちらのお庭。
入場料を支払う時、「何語をしゃべりますか?」と英語で聞かれたので、「英語と日本語です」と答えると、英語のテキストガイドを渡してくれた
それを読んで知ったことは、なんとこのルールマラン、プロテスタントの村だったようです!フランスのこんな田舎で、かなり珍しいんじゃないかと思う。

VideoC-0071 9:8:2012IMG_1295←こちらが教会で、こちら→が花嫁さん
古城を訪れる前に教会の裏辺りを散策していた時、美しい賛美歌が鳴り響いていた。
覗いてみたかったけど、部外者が雰囲気を台無しにしては申し訳ないので、音だけで教会内の雰囲気を想像した
古城から戻ると、先に紹介したカフェで新郎新婦や参列者の皆さんが祝杯をあげていた
二人が馬車に乗っているところを見たかった。
ちなみに、あの馬車が待機していた場所からカフェまでの距離は50メートルかそこら。僕が馬だったら、「これだけかい!」と突っ込んでいたでしょう

VideoC-0144 9:8:2012VideoC-0147 9:8:2012←探しまわってようやく見つけたカフェ。
しかし、残念ながら営業時間外でした
いつか行きたい!(いつ!?)
お役御免になった馬車→
よく見ると、4頭立てでした!

VideoC-0149 9:8:2012駐車場に戻ると、裏の広場で、たくさんの方々がペタングをやっていた
「あいつ、多分、まだ、ペタング見てないぜ」
「だったら、ちょいと見せてやるか」
と村の老人たちが集まってくれたようだ

ということで、この日、最後の村メネルブへ

メネルブ(Menerbes)
IMG_1304このメネルブこそが、「南仏プロヴァンスの12か月」を書いて世界中にプロヴァンブームを巻き起こしたピーター・メイルが住んでいた村。
ブーム到来前も後も何も変わらなかった村、と言われていたので、何もないのかと思っていたら、たしかに、何もなかった
でも、結構大きな駐車場があったので、僕としては助かった。夏場はあの駐車場もあっという間に一杯になるのだろう。
ちなみに、今はもうこの村にピーター・メイルは住んでいない。
もっとも、この村の中心のようなところではなかったみたいだけど。
VideoC-0172 9:9:2012VideoC-0151 9:8:2012VideoC-0152 9:8:2012

VideoC-0154 9:8:2012VideoC-0158 9:8:2012VideoC-0162 9:9:2012

村より、こちらの方がメイルのメネルブなのでしょう。
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VideoC-0173 9:9:2012←密かに僕はこの写真が気に入っている。
僕がイメージしていたリュベロンのドライブそのものという感じなので

ということで、このままアヴィニョンに戻り、この日のドライブは終わり

この日の感想:
この日の感想というより、ドライブの写真を見ていてふと思ったことを
別に僕は車の運転が大好きというわけではないのに、これまで訪れたことのある欧州の国々、イタリア、英国、アイルランド、そして今回のフランス、すべてでレンタカーを借りてドライブをしている。
何故?
自由だから?何が起こるか分からないワクワク感が楽しいから?
たしかに、そういったことも大きな理由ではあると思うけれど、それとは別にふと思い当たることがあった
僕が子どもの頃、日本の家庭には、一家に1シリーズの勢いで百科事典があった。有り難いことに、我が家にも百科事典があった。シリーズの最後に日本地図と世界地図があり、僕はもっぱらその2冊のページをめくっていた
長靴の形をしたイタリアの輪郭を目で、やがてモナコ、マルセイユ、バルセロナといった地中海沿いの道路を指でたどりながら、『大人になると、こういった世界の果て(日本の方が世界の果てなのだが)を自由にドライブしたりするのかなぁ?』と(強く希望しながらではなく)ぼんやりと考えていた。
思うに、あの時の『想い』が、そうさせているのではないかと。
この『想い』とは、かの地への憧れというより、大人になった自分を確認したい、あるいは、実感したいという『想い』なのかと
残念ながら、年齢的には立派な大人だけど、人間的にはまだまだ...

waits2 at 11:50コメント(0)トラックバック(0)フランス旅行 | ドライブ 

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