2012年10月01日

「最強のふたり」

IMG_3421映画「最強のふたり」を観た。
"UNTOUCHABLE"という文字が見えるが、本当の原題は"INTOUCHABLE"
そう、フランス映画なのだ
その昔、「読んでから見るか、見てから読むか」という映画コピーがあったが、さしずめ僕は、「見てから行くか、行ってから見るか」という感じだった
フランスへ
結果、「行ってから見た」わけだが、大正解だった
フランスのお国柄を肌で感じてきたばかりだけに、映画の中にちりばめられた微妙な可笑しみを存分に楽しむことができた。
また、大富豪のフィリップが住んでいたサン・ジェルマン・デュ・プレは、今回、パリで滞在したホテルがあった界隈で、もう一人の主人公であるドリスが地下鉄の階段を上るシーンがあったが、そこはつい先日、自分も上った階段だった!
そういった親近感もあって、大いに楽しめたが、それらを除いたとしても、見るに値する作品だった。
IMG_3423さすがはフランス歴代興収記録3位、フランス映画としては歴代2位という記録を残しただけのことはある
正直、フランス映画というより分かり易さを優先したハリウッド的な印象も感じられたが、実際にハリウッドが作ったならば、もっと仰々しい感動作に仕上るんだろうなぁ。そこまで強引にしなかったお陰で、リアルで深淵な情感を観賞後に味わうことができた。
その辺がやはりおフランスかと
微妙な人間関係やそこにある情感を描き切れてないところもあったが、ま、その辺は、実話に基づいた話だけに、敢えて詳細、正確に描く必要もないのかなと
あるいは、何でもきっちり説明しないのがフランス流!と言えるかと
既にハリウッドでのリメイクが決定しているというので、おそらく感動的にはなるのかもしれないが、微妙なところが残念で、トータルではやはり本作には敵わないという結果になるのではないかと。
というのも、同じ大富豪でも、米国の大富豪だとどうしても成金イメージが強い。
伝統、格式といった面でも、米国ではたかが知れているので、正反対の二人の対比感も薄れるかと。
笑いもシチュエーションに頼るところが大きいだけに、質もかなり異なってくるだろう。
IMG_3424ま、ハリウッド版の話は置いておいて、この映画、さすが実話というだけあって、説得力があった。
主人公は、事故で首から下が不随になった大富豪フィリップとその介護者に選ばれたスラム街出身の黒人青年ドリス。
クラシックとソウル、スーツとスウェト、詩的表現と下ネタ、何から何まで正反対の二人が仲良く大暴れする。
基本これで、予想外の展開はない
でも、全然OK
フランスならではのエスプリで、自分も他人もオーディエンスも笑い飛ばしてくれる。
もちろん、二人の絆がどういったものの上に成立しているかについては、観る者がそれぞれ感じ取らなければなりませぬよ
そうそう、プログラムを読んで驚いた、というか笑ってしまったのが、この映画、ドイツで9週連続1位を記録したらしい。
あんなにドイツを小馬鹿にしたシーンがあったにも関わらず!
というか、だからこそウケたのだろう
日本はよく「本音」と「建前」の国と言われるが、フランスだってある。
しかし、こういった秘めた本音やタブーは、エスプリを効かせて笑いをとる格好の的、あるいは絶好のフィールドだったりする。

今回のフランス旅行中、かの地のテレビでニュースやドラマ、バラエティといった番組をいくつか見たが、ニュース番組はともかく、他の番組は、言葉の意味が分からなくても、つまらなさそうなのはよーく分かった
「お約束」と思われることがたくさんあり、また、タブーもたくさんあるように思われた。
フランス人は、とにかく優雅でなくては、上品でなくてはならないのだ
その彼らを散々笑わせたわけだから、この映画がどれだけ絶妙なバランスで出来ていたかが推察できるだろう

音楽では、Nina Simoneが一曲使われていたのが個人的に嬉しかった。
Nina Simoneといえば、エールフランスに用意されていた数少ないミュージックコンテンツの中に堂々とNina Simoneがあった。
もしかすると、彼女はフランスで人気があったのかもしれない
もう一つおまけでNina Simoneの話題!
フランス旅行中、NHKのプロフェッショナルで「高倉健」をやるというので留守録しておいたのを先日ようやく見たのだが、"健さんの好きな音楽"としてNina Simoneバージョンの"Mr. Bojangles"が流れていた
健さん、音楽のセンスもバッチリじゃん!
ちなみに、今、YouTubeでNina Simoneがライブで歌っている"No Woman No Cry"を見つけたので聞いていたら、最後にボンソワール(bonsoir)と叫んでいた。
ふーむ、フランスにつながる、つながる。
ついでにググてみたら、Nina Simone(ニーナ・シモン)は芸名で、彼女が尊敬するフランスの女優、Simone Signoret(シモーヌ・シニョレ)に因んでSimoneとしたらしい。
なので、本人的には、ニーナ・シモーヌだったのだろう。
また、Ninaは2003年に亡くなったのだが、2000年からフランスに移り住んでいたようで、終焉の地もフランスだった。
すっかり映画から離れてしまったが、最後にちょいと戻すと、この映画、白人と黒人の映画である。
僕が乗ったパリのタクシードライバー、アーノルド(白人)こそ、まさにこの映画を観るべき人間なのだが、絶対に観てないんだろうなぁ

waits2 at 00:23コメント(0)トラックバック(0)映画 | 吉祥寺 

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