2012年10月26日

パリ2日目(サンジェルマンデュプレ界隈)

9月12日(火)

ラデュレ(LADURE)
IMG_1743パリ初の朝食は、ホテルから歩いて10分ちょっとくらいのところにある、マカロンで有名なラデュレ(LADURE)にて
マカロンで有名というよりもマカロンを考案したお店。1862年創業の本店はロワイヤル通りにあるが、僕らが訪れたのは、こちらのラデュレ・ボナパルト(Laduree Bonaparte)

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有名店だけあって、朝からとても混んでいた。ほとんどが観光客で、そのほとんどが日本人。そんでもって、内装が少しアジアンテイストだったりすると、三越にいるのとあまり変わらないような
7割以上の席が埋まっているのに、働いているウェイターはたったの一人。おそらく9時までは一人というシフトなのだろうけど(出た勝手な推測)、正直、回せていない。オーダーもとってもらえないし、食事が終わったお客さんもお会計をしてもらえないので帰れない。これが東京なら「おいおい」という空気になるのだろうが、さすがはパリ、そうはならない。そんなに急いでいるのなら、このお店に来るべきではないという不文律が浸透しているのだろう。ただ、その孤軍奮闘のウェイター、物を運んでいる時は眉間に皺が寄りそうなんだけど、いざ、接客する時は、まったく急いでいるそぶりを見せない。態度も笑顔も完璧。プロだわちなみに、9時を過ぎたくらいに、別のウェイターが2人加わった(やっぱり
ちなみに、朝食でいただいたのは、オムレツやフレンチトーストマカロンはホテルに持ち帰り、いただきました
IMG_1745感想:
さすがは元祖マカロン!美味しかった。マカロンってフランス生まれの駄菓子くらいにしか思っていなかったんだけど、大変失礼しましたm(_ _)m美味しいマカロンを食べたことがなかったということですね。
ちなみに、こちらの写真は、ラデュレのすぐ近くにあった別のマカロン屋さん。チャレンジャーまだオープンしてなかったので買えなかったけど、食べ比べてみたかったなぁ。

サンジェルマンデュプレ教会(Eglise Saint-Germain des Pres)
IMG_1747IMG_1756ホテルへ帰る前に、サンジェルマンデュプレ教会の中を見学。寺院なので、荘厳な空気が待ち受けていることくらい分かってはいたんたけど、外界とのギャップの大きさに言葉を失う。観光なんだけど、観光気分が吹き飛んだ。洋の東西を問わず、寺院にはそういう力がある。「静寂の力」。
ちなみに、「デザイン」って、今でこそ"Simple is best"みたいな言葉があるが、昔は、デザインはとにかく複雑なものが良しとされたらしい。というのも、複雑なものが作れるということは、高度な技術、文明を持っているということの証だったからだという。教会は「どう?凄いでしょ!」とアピールできないと意味がないのだ。

BlogPaintこの日のパリは雨
ザーザーではなく、シトシト。
シトシトにしては雨粒が大きいか。
幸い、ずっと降り続けるわけではなく、降ったり、止んだりのまだら雨(そんな日本語ある?)
傘は面倒だけど、ただ、パリは雨が似合う。
この日はメトロに乗ることなく、サンジェルマンデュプレ界隈を歩いて散策。
この地図画像は、Trip JournalというiPhoneアプリのスクリーンショットで、赤い線はこの日歩いた軌跡。
矢印が指しているところがホテルの位置で、緑の丸あたりがラデュレ。紫の丸がサンジェルマンデュプレ教会。
どんなところを歩いたのか、後で確認できる便利なアプリなんだけど、この軌跡を記録するスイッチをオンにすると、バッテリーの減りが異常に早い

ホテルに戻ってから、まずはシテ島へ

ノートルダム大聖堂(Cathedrale Notre-Dame de Paris)
IMG_3311IMG_1768ノートルダム大聖堂は、セーヌ川に浮かぶ中洲の一つであるシテ島の東南(空色の丸)に建っている。(アーノルドが近道をした時、この後ろの道を通った)
1163年に起工し、1320年頃に完成したという。建設期間は軽く160年。今も昔も大聖堂の建設は、世紀を超える大プロジェクトだ。
ここの塔も歩いて上ることができる(387段のらせん階段)けど、上らなかった。一度に入れる人数が限られているので、常に長蛇の列ができているという。たしかに、この日も雨なのに長い列ができていた。
ニューヨークには有名な摩天楼エンパイアーステートビルディングがあるが、僕がいた頃は、今はもうないワールドトレードセンターもあった。この両方を見渡せる、これぞNY!という景観が楽しめるのがロックフェラーセンターの展望台。ここノートルダム大聖堂も、エッフェル塔と凱旋門の両方を見渡すことができるということで人気の眺望スポットらしい。
VideoC-0007 9:11:2012聖堂内の北と南と西にある3つのバラ窓が有名。
フラッシュをたかなければ撮影はOKということだが、それにしても観光客の数が半端じゃない。サンジェルマンデュプレ教会は閑散としていたが、ここは仲見世こそないものの浅草寺クラスの観光地。
聖堂中央の祭壇で礼拝が行われていた。確かに皆、黙って歩いてはいるものの、相当な数の人がいるのでかなりざわついている。なんだか、申し訳ないような気もしたけど、礼拝を行っている方々はもう完全に慣れっこって感じ。ふーむ、ここまでくると礼拝もイルカショーも同じか?

サン・ルイ島
IMG_1803シテ島の隣に同じくサン・ルイ島という中洲が浮かんでいるのだが、ここにはパリで一番有名なアイスクリーム屋「ベルティヨン」(白丸)がある。
池波正太郎が1つ食べ終わった後、あまりに美味しかったので再び並んで食べたという。
「そりゃ行かんと!」と、雨の中、頑張って歩いたのだが、閉まっていた定休日調べとけや
メモ:営業時間10:00-20:00/定休日:月・火

IMG_1805敗北感を味わいながら、次なる目的地へ歩いていると、ビスケット屋さんを見つけた。
まるでお菓子のお家みたいなお店だった。とりあえずここでもいくつかお土産を買っておいた。後日、別のところでも似たお店があったので、チェーン店らしいことが後で分かったんだけど、初めて見た時は、ど派手なディスプレイに驚いた

サン・ルイ島から左岸に戻る時に渡った橋。どうよ、この欄干
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おびただしい数の鍵、鍵、鍵
おそらく、永遠の愛を誓った恋人の証かと。世界中に似たような場所はあるんじゃないかと思うけど、景観にうるさいフランスがこれを許すとは、ちょっとビックリ。やはり、愛とか恋といったことには甘いのかな?
で、見えますでしょうか?写真の端っこに写っている蛍光色の服を来た人影が
懸命に、懸命に、何かを探している。
何を?
もちろん、鍵
何のため?
おそらく、新しい恋が始まったので、前の恋の鍵を...(←まったく根拠なし)
うーむ、これって、かなりカッコ悪いぞ(^^
それにしても、必死の形相だった

さて、この次に向かったのは、赤丸で記したこちら↓
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IMG_1819ん?何?ここはどこ?
はい。まったくなんてことないところですが、実は、ここ、とある映画のロケ地なのです。
フランスに来る前に観たウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」のロケ地で、主人公がタイムスリップをする、いわばタイムトンネルの入口に当たるような場所。
1枚目の写真の小路を通って主人公がやってきて、2枚目の階段に座っていると、向かいの坂を車が上って来るわけだ(3枚目)

IMG_1822次なる目的地は、少し遠い黄色い丸。ちょっと遠いけど、歩いた
途中、路上にたくさんの紙が散らばっていた。誰かが路上にばらまいたわけではなく、駐車してある車のワイパーにはさんであったものが、雨と風で路上に落ちてしまったようだ。
見ると、「KARATE」の文字が
まさか、アーノルド、ここで習ってたんじゃ?
フランスは柔道が盛んなことで有名だけど、空手も人気があるのかなぁ?

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色々通り抜け、ようやくたどり着いたのがここ↓(黄色丸)
ボン・マルシェ百貨店(Le Bon Marche)
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知っている人は知っている(当たり前)このデパートは、世界で最初の百貨店だそうです。
恥ずかしながら、僕はデパート発祥の地がフランスだということさえ知らなかった
今年2012年は、創業160周年という記念の年だそうです。

メモ:
今では当たり前となっている、バーゲンセール、ショーケースによる商品の展示、値札をつけの定価販売、さらには返品を受け付けるという、それ以前にはなかった販売スタイルを導入したのもこの"ボン・マルシェ!"

なるほど、それは凄い!革命じゃん!こういったこととか、勝手に英国が元祖のように思っていた。
そうか、こういった誤解も、フランス人が英語をしゃべりたくなくなる理由かも?

IMG_1838ここで、この旅行で一番大きな買い物をした!
それは、RIMOWAのスーツケース
実は、今回、赤とシルバーのスーツケースを持って来ていたんだけど、赤のスーツケースのタイヤが壊れかけていた。正確には、壊れていたのをビニールテープで応急処置を施していたのだが、フランスに着いた時点ですぐに壊れ、再び応急処置をしてプロヴァンスをなんとかしのいでいた。もっとも、ホテルの移動がなかったので、それほど問題はなかったんだけど。
どうしてそんな壊れたスーツケースを持って来たかって?

IMG_1874ご存知のように、RIMOWAのスーツケース、滅茶苦茶高い!
しかし、フランスなら、日本より安いはず
なので、なんとかパリまで我慢して壊れたスーツケースを使い、ここでRIMOWAを買って、赤のスーツケースは、お土産入れ専用にして宅配便で送る!という作戦を計画していたのだ!
案の定、日本の価格より2万円くらい安かった
しかも、日本ではあまり見なことがない色があった
ちなみに、RIMOWAはフランスではなく、ドイツのメーカー。
もう一つちなみに、お土産を詰め込んで宅配で送るつもりだったけど、実際は、もう着ない服を詰め込んで宅配で送り、お土産の方を持ち帰った

プチ情報
パリにはヤマト宅急便の営業所がある!(ロンドンにもあるみたい)日本語が使えて、集荷もしてくれる。ただし、2日くらい前に予約する必要があるのと、法律上送れないものがたくさんあるので、事前にHPでチェックをしておく必要があるだろう。また、何を入れたかをかなり詳細に書かないといけないので、その作業が意外に大変かも。

IMG_1869スーツケースは我が家のお土産だけど、その他のお土産もここマルシェでたくさん買った
ここには食料品を扱うビルが別棟であるのだ!世界各国の食材があり、もちろん、フランスのものを中心に買ったんだけど、気になったのが瓶詰め商品。これでいいのか?ってくらい、簡単に開く固くて開かないのも困るけど、あまりに軽いと、心配になる

IMG_1840ボンマルシェからの帰り道、妻がチェックしていたポアラーヌ(Poilane)というパン屋さんに寄った。小さなお店なのに、えらいたくさんの店員さんがいた。きっと、ピーク時は大忙しなのだろう。
ここを訪れたのは午後3時を過ぎていた。
お昼ご飯を食べそびれていたので、どうしようかと迷っていたら、この近くにパリ一番と評判のクレープリーがあるみたいなので探すことに

ラ・クレープリー・デ・カネット(La Creperie des Canettes)
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IMG_1842IMG_1843ガレットの本場ブルターニュ観光局のお墨付きというそば粉のクレープをシードルと共に
アルコール度数は低いものの一本丸々だったので効いた。
店内のBGMでビートルズが流れていたんだけど、聞いたことがないカバーバージョンばかり
オムニバスっぽい作品なのか、聞き覚えのない声が次から次へと、しかし、どれもアレンジが格好良い
『どうしたのこれ?』と、思っていたのは僕だけではなかったみたいで、奥の方の席に、5歳くらいの男の子を連れたお母さんが座っていたのだが、「このビートルズ良いわねぇ」と呟くのが聞こえた。いや、店員さんに話しかけたようだ。
どうして理解できたのかって?
自分でも不思議だったんだけど、なんのことはない、彼女、英語をしゃべっていたのだ発音から察すると、英国人かと。英国人も知らないビートルズのカバーバージョン。
さすがにビートルズはフランスでも人気があるようで、アヴィニョンでも、後日訪れたモンマルトルでも、ストリートシンガーがビートルズを歌っていた。単なる偶然だろうけど、どちらもLet it beを歌っていた。もっとストリートで歌うのに適した曲があるだろうに...


ホテルに戻って少し休んでから、近所にあるモノプリ(Monoprix)というスーパーへ
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IMG_1857ここは日本の西友のようなスーパーで、食料品や生活雑貨の他、衣類も売っている。
4輪の買い物カートもあったと思うけど、大抵の方が写真のようなカゴを引いていた。
軽くていいんだけど、カゴの中がちと汚いんで、食料品や衣類を入れるのに抵抗を覚えてしまうのは、日本人だけだろうか?
昼食が遅かったので、この日の夕飯は、無し!というわけにはいかないのでちょっとした総菜やパン、チーズ、ワインを買って帰り、それで済ますことにした。

IMG_1849この日の感想
写真は、ホテルの窓から身を乗り出して、ウソですm(_ _)m手だけを伸ばして撮影した通りの様子。
パリ市内の道らしく、一方通行で道の両脇に駐車スペースがある。
この道は、まったく進まないということはないが、よく渋滞している。
初日のいつだったか、やたらとクラクションが鳴っている時があった。
『クラクションを鳴らしたところで渋滞が解消されることもないだろうに、何故?』と不思議に思っていた。
窓の外を覗いて確認することなく『ま、それも国民性か』と勝手に決めつけていた。
しかし、2日目のこの日も、やたらクラクションが鳴り始めた時があった。
今度は実際に窓から外の様子をうかがってみた
なるほど、クラクションの理由がわかった!
通りの両サイドは駐車スペースなのだが、交差点の近くや、荷下ろしをするための特別なスペースは、駐車禁止になっている。
そのエリアに駐車した車は、レッカー移動されることになるのだが、そのレッカー移動の作業中に渋滞が発生した場合に限り、皆、クラクションを鳴らすのだ
駐車違反をした車を責める意味合いではない。
レッカー移動をしている作業員たちに対して「とっとしろ!」という意味もあるのだが、それだけでなくその取締りに対するある種のブーイングっぽいのだ。
なるほど、レジスタンスの国を感じた

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