2013年05月18日

「カルテット! 人生のオペラハウス」

IMG_2916「カルテット! 人生のオペラハウス」を鑑た。
監督は、名優ダスティン・ホフマン
これが監督デビュー作だ!
しかーし、
うーーーーん、
正直に言いませう....
残念。
はい、大変残念な作品となっていました

皆さんは、ヴェルディをご存知だろうか?
サッカーチームではなくて「リゴレット」、「椿姫」、「アイーダ」といった名作を世に残したイタリアオペラ界の巨匠ジュゼッペ・ヴェルディね。
ヴェルディ(1813-1901)は、著作権の確立と、もうひとつの本業であった農場経営で莫大な財産を築いた。
当時、(否、今もそうだが)、世の中には成功とは無縁のまま人生を終えて行く音楽家がたくさんいた。
そういった音楽家たちが自分の仕事に誇りを持って人生を終えられるよう、ヴェルディは私財を投じて、ミラノに老人音楽家のための老人ホーム「憩いの家」を建設した。
ヴェルディが亡くなった翌年の1902年から施設の利用が始まり、今も50人余りの老人音楽家たちが余生を送っているという。

この映画は、その「憩いの家」をヒントに作られたフィクション。
舞台は英国。
英国版の「憩いの家」(もちろん実在しない)で繰り広げられる老人音楽家たちの悲喜交々を描いているわけだが、これがまったくなってない。
この手の映画は、登場人物たちの心情的機微をどれだけ繊細に描けるかが勝負どころなのに、まったくできていなかった。
ストーリー展開に心揺さぶられることも、登場人物の誰かに感情移入することも、まったくできなかった。
残念。
IMG_1092鑑賞中、「それでも!」と自分に言い聞かし、「良いとこ探し」に努めていたのだが、結局、作品中で見つけることはできなかった。
作品外のところに目を向ければ、この作品のお陰で「憩いの家」の存在を世に広めることができたところ。
そして、メインの登場人物以外に、本物の老人音楽家たちを起用したことが良かったところかな。
本作品の最後に老人音楽家たちによるガラが演じられるのだが、彼らにとって、この作品自体がガラだったと言えるかと。
この作品の最大の功労は、彼らに再び輝く機会を与えたところだろう。
別にダスティン監督に何の恨みもないが、正直に書かせてもらいました
申し訳ない

実は昨日、「ミシュランガイド広島」を購入するために、わざわざ渋谷東急の丸善&ジュンク堂書店に出かけたのに、売り切れていた。
出かける前にネットで検索し、2冊ほど在庫があることを確認していたのに、到着前にその2冊が売れてしまっていたのだ。(電話で取り置きをお願いしとくべきだった)
そういった残念な気持ちを払拭するために、Bunkamuraで映画でも観るか!と、たまたま上映時間が良いタイミングだったので観ることにしたら、あの出来
さらに実を言うと、この映画、大分前に前売りを買っていたんだけど、紛失してしまっていたのだ。
つまり、この映画、2回分の料金を支払って観たのに、あの出来
今思えば、前売りを紛失してしまったのは、「観なくて良いよ」というメッセージだったのかも...

にしても、ミシュランガイド広島、吉祥寺のどの書店にも置いてないって、どういうこと

waits2 at 15:27コメント(0)トラックバック(0)映画 |  

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