2013年06月22日
「ローマでアモーレ」
邦題:「ローマでアモーレ」
原題:TO ROME WITH LOVE
監督:ウディ・アレン
出演:ロベルト・ベニーニ、ペネロペ・クルス、アレック・ボールドウィン、ファビオ・アルミリアート
を観た。
久しぶりにウディ自身も出演していた。
彼がスクリーンに登場した時、「待ってました」という雰囲気で会場が少し湧いた。
場所は、渋谷東急Bunkamura「ル・シネマ」で、午後3時10分の回とあって、お客さんは年配の方が多く、いかにもウディ好きの方ばかりだったので、会場自体が独特だった。
皆さん、笑いどころが分かっていて、感心した。
かといって、まったく同じタイミングで笑うわけではない。
ウディの場合、後から込み上げてくるような笑いが多いので、皆さん、それぞれのタイミングで笑う。
その自由な感覚に自信を持ってらっしゃる感じがまた良かった。
僕には全然分からない笑いもあれば、僕しか笑わないようなシーンもありで、それぞれが楽しんでいた。
ウィットに富んだ台詞もあれば、超馬鹿馬鹿しい笑いもあり、ウディならではの作品だ。
同じ脚本でも、彼がメガホンを執らないと、面白さは半減するんだろうなぁ、と思う。
舞台は永遠の都、ローマ。
4つのエピソードが交錯する。
いや、交錯はしない。
平行して4つのエピソードを語りながらローマを描く
トレヴィの泉、コロッセオ、スペイン階段といった観光名所はきちんとおさえている。
なるほど、パリは夜が深まるほど素敵になるが、ローマは真っ昼間こそが、ローマらしいのかもしれない。
4つのエピソードを追わなきゃならないと聞くと、ちょっと疲れそうな気がするが、各エピソードの設定も、登場人物たちのキャラクターもまったく異なるので、頭がこんがらがることはない。
それこそ、名前を覚えられなくても大丈夫
他の街、他の国なら、多少の憂いというか、哀しみというか、そういったことを盛り込まないと話も登場人物たちも薄っぺらい感じになってしまう恐れがあったりするが、イタリア、特に南の方になると、そういった要素なんて不要。
ない方がリアルなのかもしれない
カンターレ!(歌って)アモーレ!(愛して)は、伊達じゃないのだ
そうそう、シャワーを浴びながら歌う時だけ見事な歌声になる葬儀屋のジャンカルロ(ファビオ・アルミリアート)。彼の才能を開花させるため、ステージにシャワーを用意するという馬鹿馬鹿しい演出。
ウケるウケないに関係なく、ウディはとにかくこれをやってみたかったんだろうなぁ、と。
僕はオペラをよく知らないので笑えなかったが、ジャンカルロがシャワーを浴びながら気持ち良く歌っているシーンは、色んな曲の歌詞やメロディが入り交じっていたらしく、それに気付いた妻は笑っていた。
歌う、という行為で求める悦って、とにかく心地よくなることが目的なので、あんな風になるのはとても良く分かる
これは世界共通だね
ここのところ精力的に映画を撮っているウディ
しかし、もう彼も78歳くらい?
出来るだけ長生きして、一本でも多く撮って欲しいと心からそう思う。
単純な僕らのこの日の夕飯はイタリアン。
レストランに行ったわけではなく、パンとチーズとちょっとのおかずとワインって感じ。
マンジャーレ!
原題:TO ROME WITH LOVE
監督:ウディ・アレン
出演:ロベルト・ベニーニ、ペネロペ・クルス、アレック・ボールドウィン、ファビオ・アルミリアート
を観た。
久しぶりにウディ自身も出演していた。
彼がスクリーンに登場した時、「待ってました」という雰囲気で会場が少し湧いた。
場所は、渋谷東急Bunkamura「ル・シネマ」で、午後3時10分の回とあって、お客さんは年配の方が多く、いかにもウディ好きの方ばかりだったので、会場自体が独特だった。
皆さん、笑いどころが分かっていて、感心した。
かといって、まったく同じタイミングで笑うわけではない。
ウディの場合、後から込み上げてくるような笑いが多いので、皆さん、それぞれのタイミングで笑う。
その自由な感覚に自信を持ってらっしゃる感じがまた良かった。
僕には全然分からない笑いもあれば、僕しか笑わないようなシーンもありで、それぞれが楽しんでいた。
ウィットに富んだ台詞もあれば、超馬鹿馬鹿しい笑いもあり、ウディならではの作品だ。
同じ脚本でも、彼がメガホンを執らないと、面白さは半減するんだろうなぁ、と思う。
舞台は永遠の都、ローマ。
4つのエピソードが交錯する。
いや、交錯はしない。
平行して4つのエピソードを語りながらローマを描く
トレヴィの泉、コロッセオ、スペイン階段といった観光名所はきちんとおさえている。
なるほど、パリは夜が深まるほど素敵になるが、ローマは真っ昼間こそが、ローマらしいのかもしれない。
4つのエピソードを追わなきゃならないと聞くと、ちょっと疲れそうな気がするが、各エピソードの設定も、登場人物たちのキャラクターもまったく異なるので、頭がこんがらがることはない。
それこそ、名前を覚えられなくても大丈夫
他の街、他の国なら、多少の憂いというか、哀しみというか、そういったことを盛り込まないと話も登場人物たちも薄っぺらい感じになってしまう恐れがあったりするが、イタリア、特に南の方になると、そういった要素なんて不要。
ない方がリアルなのかもしれない
カンターレ!(歌って)アモーレ!(愛して)は、伊達じゃないのだ
そうそう、シャワーを浴びながら歌う時だけ見事な歌声になる葬儀屋のジャンカルロ(ファビオ・アルミリアート)。彼の才能を開花させるため、ステージにシャワーを用意するという馬鹿馬鹿しい演出。
ウケるウケないに関係なく、ウディはとにかくこれをやってみたかったんだろうなぁ、と。
僕はオペラをよく知らないので笑えなかったが、ジャンカルロがシャワーを浴びながら気持ち良く歌っているシーンは、色んな曲の歌詞やメロディが入り交じっていたらしく、それに気付いた妻は笑っていた。
歌う、という行為で求める悦って、とにかく心地よくなることが目的なので、あんな風になるのはとても良く分かる
これは世界共通だね
ここのところ精力的に映画を撮っているウディ
しかし、もう彼も78歳くらい?
出来るだけ長生きして、一本でも多く撮って欲しいと心からそう思う。
単純な僕らのこの日の夕飯はイタリアン。
レストランに行ったわけではなく、パンとチーズとちょっとのおかずとワインって感じ。
マンジャーレ!