2013年07月01日

「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」

IMG_1304邦題:「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」
原題:MARKETING LESSONS FROM THE GRATEFUL DEAD
著者:David Meerman Scott & Brian Halligan

ちょっと前にこの本が話題になった時、図書館から借りて読んだんだけど、つまみ読み状態で返却したので、思い切って購入

「グレイトフル・デッドって何?」
グレイトフル・デッドとは、1960年代にサンフランシスコで生まれたバンド。これといったヒット曲はないし、有名なスターもいないんだけど、アメリカでは大人気のバンド。1995年ジェリー・ガルシアの死去と共に「グレイトフル・デッド」というバンド名は引退。

「バンド?バンドってロックバンド?ロックバンドにマーケティングを学ぶのか?」
「もしドラ」(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)が頭を過った方もいるかもしれないが、本書は小説でもマンガでもなく、歴としたビジネス書。

「どうした?マーケティングを学んで、何か商売でも始めるつもりなのか?」
いえいえ、そんなつもりはありません。
ただ、僕はこれまで音楽活動において、パフォーマンスを向上させるための努力以外、何もしてこなかったので....

「それ以外に何か必要なことがあるのか?」
いえいえ、もちろん、毎回のライブで良い演奏をすることが最も肝心なことなんだけど、それ以外に、自分を知ってもらうための努力をまったくしてこなかったので...何かしら自分らしいアプローチはないかなと思っていた時にこの本の存在を知って、思わず手が伸びたというわけです。

「で、何か勉強になったのか?」
通常、メジャーレーベルに所属しているアーティストは、レコードの売上を主たる収益としているので、レコードセールスのための営業活動としてコンサートを行うというバンドがほとんどだが、グレイトフル・デッドは、ライブコンサートの収益をメインとしていたので、発想自体が一般のバンドと根本的に異なっていたようだ。
ファンを増やすために、彼らがとった最もユニークな方法、それは:

「ライブ録音の解放」

IMG_1305洋の東西を問わず、通常、コンサート会場での録音は禁止されている。
しかし、グレイトフル・デッドは、ファンに録音を許可しただけでなく、より良質な音で録音できるよう、録音機材を設置するための「テーパーセクション」という専用エリアまで用意していたというのだから驚きだ。
さすがに、録音した音源の販売は禁止していたようだが、ファン同士が録音テープをダビングして交換し合うことはまったく自由だったので、ファン同士の強大なネットワークが構築された。
今ならSNSを使えば簡単に横のつながりができるが、今から何十年も前にグレイトフル・デッドのファンは、自然発生的に強力なコミュニティを構築していたのだ。
録音を解放・奨励することで、より多くの人が彼らの音楽を耳にし、その結果、ファンの数はどんどん増えていった。
テレビやラジオといったマスメディアに依存することなく、口コミで
熱狂的なファンこそが、最も頼りになる広告塔であることを彼らは知っていたというわけだ

彼らのライブ音源が人気を集めたのには理由がある。
彼らはステージ毎にセットリストが異なる上、演奏もアドリブ的要素が多かったので、大失敗することもあれば、世紀の名演が生まれる可能性が常にあった。
これぞライブバンド!
そりゃ見逃せないよね。
"名演"と言われるテープが次々とダビングされ、ファンはどんどん増えていった。

その他、ツアー情報をいち早くファンに知らせるために1970年代初頭に会報を始め、最も良い席を最も熱心なファンに提供できるよう、チケット販売事務所を自前で設立した。
一般的なコンサートは、用意したパフォーマンスを観客に一方的に押し付けるだけだが、グレイトフル・デッドは、コンサートを聴きにくるファン自身もライブ体験の重要な一部であり、「ハプニング」であり「目的地」であると捉えていた。
ファンを対等なパートナーとして扱い、ファンのコミュニティこそが「グレイトフル・デッド体験」と考えていたようだ。
思うに、全てのライブがウッドストックのような雰囲気だったのではなかろうか。
この独特な価値観をファンと共有できたのは、根底にヒッピー文化があったからだろう。

彼らの活動スタイルが絶対的な正解、究極の理想というわけではないだろうが、発想の転換という意味では、非常に学ぶところがある。
前述したように本書はビジネス書なので、こういったグレイトフル・デッドの目からうろこの成功例を挙げながら、読者に発想の転換を促している。

印象的な章タイトルをいくつか:
・ありのままの自分でいよう
・「実験」を繰り返す
・変わり者でいいじゃないか
・中間業者を排除しよう
・コンテンツを無料で提供しよう
・ブランドの管理をゆるくしよう
・社会に恩返しをしよう
・自分が本当に好きなことをやろう

いわゆる業界的な発想と逆なのが良いよね。

この本の影響を受けて、僕は先日のワンマンライブでアンケートに回答してくださったお客様全員に、前回のライブの音源(3曲入りCD3枚)を無償で提供するという企画を考えた。
無償といっても、次回ライブに来ていただいた時にお渡しするというものなので、特典という位置づけかね。
来ていただく回数を増やすために3枚用意!というのは確かに太っ腹かもしれないが、それを準備するのはえらい大変だった(^^
でも、来てくださるのなら、全然平気!!

今後、ライブ音源は、プロモーションツールとして活用していくべきなのかなと思い始めている。
また、YouTubeも積極的に活用していこうかなと。
そして、最終的に

「生歌を聴きたい!!」

そう思われる、歌うたいになりたいね
前回のワンマンライブ、お陰様でかなりの高評価をいただきましたが、自分としては正直「まだまだ」と感じている。
つまり、全然"伸び代"があるということ
まだまだ成長しまっせ!(^^

さて、7月に入りました。
これから始まる下半期、滅茶苦茶楽しみじゃわ。

waits2 at 23:58コメント(0)トラックバック(0) | 音楽 

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