2013年11月23日

Paul McCartney in Tokyo 2013

11月21日(木)東京ドームにポールのライブを観に行った
IMG_2439こちらがこの日のセットリスト:
01.Eight Days A Week
02.Save Us
03.All My Loving
04.Listen To What The Man Said
05.Let Me Roll It
(Foxy Lady)
06.Paperback Writer
07.My Valentine
08.Nineteen Hundred And Eighty-Five 1985
09.Long And Winding Road
10.Maybe I’m Amazed
11.I’ve Just Seen A Face
12.We Can Work It Out
13.Another Day
14.And I Love Her
15.Blackbird
16.Here Today
17.NEW
18.Queenie Eye
IMG_240219.Lady Madonna
20.All Together Now
21.Lovely Rita
22.Everybody Out There
23.Eleanor Rigby
24.Being For The Benefit Of Mr.kite!
25.Something
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da
27.Band On The Run
28.Back In The U.S.S.R.
29.Let It Be
30.Live And Let Die
31.Hey Jude
アンコールI
32.Day Tripper
33.Hi, Hi, Hi
34.Get Back
アンコールII
35.Yesterday
36.Helter Skelter
37.Golden Slumbers/Carry That Weight / The End

圧巻の2時間半だった。
ポールの来日は、90年、93年、02年、ビートルズ時代の66年も加えると今回で5回目。
前回の02年とビートルズ初来日は観ていないが(当たり前)、90年と93年は観た(はず)。
僕が観たその3回のライブの中で、今回が一番キタ
理由はいくつもあるのだろうが、おそらく最大の理由は、ポール自身の人間的成長だろう。
お愛想ではない、日本への心からの好意が初めて感じられた。(02年は観てないので分からないが)
年齢からくる声の衰えは否めないものの、ポールの人間的成長はその老いさえも味方にし、異様な迫力にしていた。
キーはすべてオリジナルキーで、曲順も36曲目にヘルタースケルターをもってくる「これでもか攻撃」。
途中、水を一滴も飲まず、とにかく歌い続ける。
『この2時間半のステージだけじゃないんよね、ポールはずっと歌い続けてきたんよね』
じんわりと染みてくる。
観客のそんな気持ちを知ってか知らずか、「アリガトウー」「サイコー!」「まだ聴きたい?」とおどけながら、ひたすら歌い続ける。
80年に大麻不法所持で逮捕された後のインタビューをYouTubeで見たけど、若いんよね。粋がってるんよね。上から言いたいし、実際、上から見てたんだと思う。ツアーで世界中を巡っていたけど、それはあくまで仕事で、その地に、その人々にあまり興味がないのが分かるんよね。
今は本当に大人。自分の地位と立場と役割と使命を完全に理解してのパフォーマンスは、やっぱり違う。今はもうジョンもジョージもリンダもいない。色んな誤解や中傷、孤独と闘いながら、ずっと歌い続けてきたんよね…染みる。

ドームのゲートを入ると、すべての観客にこのセットが手渡された。
IMG_2441この日はツアーの最終日、ポールに「おつかれさま、ありがとう」の気持ちを込めて、ファンからのサプライズプレゼントをしたいので「ご協力を」という主催のキョードー東京から粋な計らい。
アンコールで"Yesterday"を歌うので(ネタバレで申し訳ありません)、この時にサイリウムを点灯させ、会場中を赤く染めようというものだ。
サプライズということなので、ポールの反応を楽しみにしていたのに、ポールの反応はまったくなく、光景について一言も触れなかった
こんなに奇麗だったのに
IMG_2432このサプライズ、失敗?
ちょっと残念….
Yesterdayを歌い終わってステージを降りようとするポールを「まだ終わりじゃない、もっとやろうよ」と他のメンバーが説得する小芝居があったあの演出は定番になっていたはずなので、あの時にバンドのメンバーからポールに「あれは観客からのサプライズプレゼントなんだよ」と伝えてもらうよう、キョードー東京は手配しとくべきだったかと
だって、ポールは『何かしらの演出の一部かな?』とは思っても、『自分へのプレゼント』とは思えないよね。ちと残念。
サプライズと言えば!
IMG_2412開演の5分くらい前に、ステージ下手の脇から不思議な存在感を感じる人々がゾロゾロと現れ、アリーナ席の方へと行進を始めた。
「なんだ?」と思いながらその方向にオペラグラスを向けると、見覚えのある女性の顔がチラリと見えた。
外国人….
アイルランド系の顔(分かるのか?w)…
で、時の人…..と言えば...
キャロライン!
そう、キャロライン・ケネディ駐日米大使ではないか
自分でも良く気付いたなぁと感心
客席に入ると、その周辺は興奮状態。
皆が携帯やスマホを向けて撮影していた
ちなみに、会場内はデジカメを使っての撮影と、録音、ムービー撮影は禁止されていたが、携帯とスマホでの撮影はOKだった。
ポールは英国人、キャロラインは米国人だけど、いずれもアイルランド系

この日、僕が水道橋に着いたのは、午後2半くらい。
駅の東口の改札を出てすぐの交差点で、なんとポールと遭遇
IMG_2391少し小太りだったけど、身長はポールくらいあったかと。
右手に持っているのは紙製のベース
話しかけたかったけど、『これからリハ。忙しいのじゃ』というオーラを放っていたのでやめときました
段ボール製のベースを持って歩く後ろ姿には哀愁が漂っていたが、あれを作っている姿を想像すると、いや、それよりあれを作ることを思い付いた時の彼のトキメキを想像すると、かな〜り微笑ましい。
少し内股っぽい歩き方は、ポールの真似なのか、本人の自然な歩き方なのかは不明。
ポールの真似だとしたら、まさに僕のためにしてくれたようなもの
しかも、横断歩道で
Thank you, Paul!
彼のお陰で随分と気分が高まってきた
グッズ購入に2時間半並んだ、という話を聞いていたが、なるほど、既に行列が出来ていた。
IMG_2395販売開始は14時とのことだったが、この時点で1時間半待ちとのこと。
グッズと言っても、僕が欲しいのはプログラムだけなんだけど、チケットを買ってくれた友人との待ち合わせ時間は18時だったので、時間つぶしがてら並ぶことにした。
しばらくして、その友人もプログラムが欲しいかもしれないので、メールで確認することに!
『プログラム欲しい?買っとこうか?値段は不明だけど、いくら以下なら買う?』と。
列が進み、プログラムの値段が小さく書かれているのが見えた。元来視力は良いのだが、さすがに見えない。
「どうして大きい文字で書かない!若者のイベントじゃないんだから双眼鏡でもなけりゃ見えんじゃろうが
待てよ、双眼鏡はないが、オペラグラスは持っとるわ
売場の方にオペラグラスを向けるのはちょっと恥ずかしかったが、仕方がない^^
見えた3,000円
急ぎ知らせると、「お願いします」との返事
IMG_2445プログラム以外、欲しいものは特になかったけど、トートバッグが可愛かったので、こちらも買った
買い物が済んだ時点で、時刻は16時ちょっと前。
それならば、一足先に四谷へ向かうことに。
「一足先に?」
はい、妻との待ち合わせです。
「なぜ四谷?」
はい、四谷駅のアトレにあるこちらで
IMG_2398完全なるダジャレでござりまするm(_ _)m
お恥ずかしい。
ポールの格好をして気分を盛り上げる人はいても、四谷のパン屋PAULで早夕飯をして気分を盛り上げようというウレシはまずいないだろう!
と思っていたら、四谷駅の改札でポールのプログラムを小脇に抱えた見知らぬおっさんとすれ違った(向こうもそう思ったかもしれないが)。
どうやらウレシは僕一人ではないようだ
16時ちょっと過ぎに妻と合流し、早夕飯を済ませ、再び水道橋へ向かおうと思ったのだが、PAULと同じフロアに成城石井があることを思い出した。
「もしかしてあるかも?」とかすかな希望を抱いて店内に入ると、ありました!
IMG_2444以前、成城の成城石井で見つけたアイルランドのチーズ。
ちょっと塩味がきついけど、美味しいんよ、これが!
いやー、ラッキー、ラッキー!
以前は、吉祥寺の成城石井でも売っていたので、よしよしと思っていたら、2ヶ月くらい前にはなくなっていたので、もう仕入れるのをやめたのかと思っていたが、どうやらそうではなかったようだ。
しっかり保冷剤をつけてもらいました

さて、さて、いざドームへ
待ち合わせの18時に10分ほど遅れて友人(まぁ君(楽天のではない))が到着。
何分遅れても構わない、チケットさえ忘れていなければ
「良い席がとれそう!」という話だったので、アリーナでもかなりの前列!?と期待を寄せていたが、「それが2階のバルコニー席じゃったんよ」と少し申し訳なさそう。
なるほど、たしかにステージからは遠いけど、普通の席とは違う特別な席だった
IMG_2409IMG_2410
ご覧のように、肘掛けに収納された簡易テーブルがあったり、シートもプラスチックではなくふかふかクッション。見上げるとテレビモニタもあったりする。野球の時はここにスロー再生とか映し出されるのかもしれないが、この日は使われてなかった。
3時間近く座っていたけど、全然疲れなくって、老体には大変有り難い良い席だったまぁ君、ありがとう!
IMG_2414さて、それでは演奏した曲目について、いくつか印象・感想を記しておこうかと:
1曲目のEight Days A Weekでぞくぞくっと来るかなと期待していたんだけど、そうでもなかった演奏が大き過ぎたのかボーカルが少し埋もれ気味だった。
2曲目のSave Us、この曲の演奏が一番タイトに感じた。
3曲目のAll My Loving、ここからキ始めた。
格別に歌や演奏が良かったというわけではなく、このライブ全体の意味合いがジワジワとしみてきてキタのだ
ただ、ビートルズの曲って難しいんよね。どんなに上手いプレイヤーを揃えても、あの4人じゃないとあのビートは出せない。スクエアじゃない、常にちょっと跳ねたような、激しいのに、甘い。ま、そんなこと、ビートルズファンなら百も承知してるので、皆さん、頭の中で音を補完しながら聴いてるんだと思うけど。
5曲目のLet Me Roll Itの後にチラリと演奏したFoxy Ladyはジミーヘンドリックスの曲。「どうして?」と疑問を抱いた方は、こちらのサイトで詳しく説明してくれています。
10曲目の"Maybe I'm Amazed"は高校生の頃、横にいるまぁ君と何度も一緒に演奏した曲なので、否が応でも込み上げてくるものがあるわなぁ。
12曲目のWe Can Work It Outは、ハモリたくてしょうがなかった。ジョンパート、ぶちカッコええんよねぇ。
13曲目のポールソロ時代のAnother Dayが、思いの外良かった。本当に久しぶりに聴いたと思うんだけど、懐かしい匂いがした。
IMG_241615曲目のBlackbirdは、ギター一本の弾き語りだったので、声の細かな表情まで聴き取れて良かった。
20曲目のAll Together Nowが最もオリジナルに近いビート感だったかも。正直、当時は半分おふざけで書いたような曲だと思うんだけど、こういった曲がビートルズの幅を広げとるんよねぇ。
24曲目のBeing For The Benefit Of Mr.kite!はジョンがボーカルの曲。故に新鮮でとても楽しめた。16曲目のHere Todayと共にジョンに捧げる曲かと。
そして、25曲目のSomething、これが一番キタかもご存知の様にSomethingはジョージの曲。先に福岡ドームで観た友人が「Somethingが良かった」と言っていたので、かなり期待していたのだが、その期待を遥かに上回ってくれた。
まずは、ウクレレで、かるーく歌い始めた。えと思ったが、そういえば、ジョージのトリビュートライブもこのアレンジだったことをぼんやりと思い出す。途中から、本来のSomethingのアレンジに変わっていく。
カッコエエーー最初はそういう印象だったが、後半、「うわー、Somethingって、こんなに美しい曲だったのか」と心から感動した。何度も聴いて知り尽くしているはずなのに、ものの見事に僕の魂は曲の中へとさらわれていった。最初は耳で聴いていた。つまり、かなり客観的に聴いていた...なのに、いつの間にか体全体が音の中に引き込まれていっていた。こういった瞬間が一瞬でもあればそのライブは大成功でしょう。
歌い終わったポールは、"beautiful song"と曲とジョージを賞賛。
やはり、ポールもそう思いながら歌っていたのだ。『この曲はカッコ良く仕上げるのではなく、美しく仕上げるべき曲』だとしっかり伝わってきたぜい。
27曲目のBand On The Runはウイングス時代の代表曲だが、これまた時代の空気を一気に思い出させてくれた。なんかワクワクさせてくれるんよね。
IMG_241930曲目のLive And Let Dieもウイングス時代の「007死ぬのは奴らだ」のテーマ曲だが、これはステージ演出が迫力満点だった音にシンクロして爆音が鳴り響くのだが、必ず少し遅れる(このズレはドームの広さのせいだけではないよね)ステージは炎と煙に包まれ、ライトが激しく動き回る。最後の爆音は本当に大きいので、ポールは爆音が鳴る前に耳を抑えるというお茶目なパフォーマンスを見せた
2回目のアンコールで歌ったYesterdayでは、前述したようにドーム全体が赤く染まった。
IMG_2430

先日放送されたNHKの「SONGS」はポール特集だったが、その中でYesterdayについてポールは、「当時は分かっていなかったけれど、今考えると、母のことを歌っていたんだと思う」と語っていた。今回、Yesterdayを東日本大震災の被災者に捧げる曲として歌ったのだが、合点がいった。中学生の頃、辞書を片手に必死に歌詞を理解しようとしたが、どうも単なる失恋ソングじゃないような気がしてならなかったのを思い出した。名曲には、本人さえ気付かないSomethingが織り込まれとるんよね。
最後のGolden Slumbersから始まるアビーロードB面のメドレーは、これまた高校生の頃演奏したりしてたので感慨深い。
"And in the end the love you take is equal to the love you make"
71歳になったポールだけど、「ええこと言うとるのぉ」と感心しながら歌っているのが伝わってきた
最後にポールは、「また来ます」と言っていたが、本気っぽかった

良い夜だった。最後の頃は、歌を聴いているというより、マラソンやトライアスロンを応援しているような気分だった。
71歳で37曲、2時間半、凄過ぎる。
声的には全盛期のクオリティではないのに、昔より感動が大きかった。
ライブは、演者側の調子だけでなく、聴く側のコンディションで響きが変わる。
人は、すべての人は、各自、エフェクターを内蔵しとるんよね。

今回、一緒に来日した奥さんのナンシーさんは、日本が初めてだったらしい。
勝手な憶測だが、今回のポールの好印象は、奥さんの影響がかなり大きかったのではないかと。
彼女がどんな女性なのか、評判もそんな知らない。が、なんとなくポールを幸せにしてくれそうな感じがする。


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コメント一覧

1. Posted by ポール最高!   2013年11月25日 07:47
5 通りすがりのもので東京初日に参加したものです。
素晴らしいレポで私も初日の感動を思い出すことができました。
最終日のサプライズですが、前の方で見ていた人達のツイートを見る限り、ポールには、十分伝わっていたようですよ^ ^(下のようなツイートがありました)

東京最終日、観客全員にサイリウムが配られ、一面マッカな会場でポールを迎えた。あの時のポールの表情は、いつものポールの笑顔とは違っていた。ニコニコすることには慣れっこのポールのあの、ちょっと泣きそうに歪んだ笑顔。見られて本当に良かったと思う。
ポールの画像は何千枚も、ポールの笑顔も何千枚も見てきたから分かる。あれは、スーパースターの"ポール・マッカートニー"として振る舞ってきたポールの、素の表情だった。ポールにあんな素敵な表情をさせた我々日本のファンは、誇りに思っていいと思う。

ポール最終日☆イエスタデイでポールに内緒で、全員でサイリウムの灯りで会場を赤く染めるサプライズをしたらポール、一瞬言葉をのみ込んで会場を見渡してた。感動してたみたい(;_;)どうやらあまりの感動で被災者へメッセージを言うのも、すっ飛ばしちゃったみたい(^^)ポール大好き!


2. Posted by Tatsuya   2013年11月25日 09:34
コメントありがとうございます、「ポール最高!」さん!
そうだったのですか、ポール、感動していたのですね!
その喜びを観客に伝えることを忘れるくらい、感激していた!ということかもしれないですね。
それは良かった、本当に良かった!
貴重な情報、ありがとうございました!!!

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