2014年08月30日

今月の新曲は「羊飼い」

お疲れさま!
昨晩は、吉祥寺マンダラ2でのライブでした
ご来場くださいました皆様、心より、ありがとうございました!

IMG_4750セットリスト:
1. まわっているのは
2. You Can Never Hold Back Spring(カバー)
3. メランコリック
4. 羽黒トンボ
5. グラデーション(DS)
6. 羊飼い(新曲)
7. つかまえ手

今回の一曲目は「まわっているのは」。
ひと月半ぶりということで、はやる気持ちをこの曲でなだめようという作戦です
2曲目は、トムウェイツのカバー。
広島の姉から「今こそこの歌を広島に贈れ」との指令があり、従いました。
僕の場合、歌に没頭すれば良いだけのことですが、大変だったのは大ちゃん。
楽譜がなかったので、音源から譜面を起こさなければならなかったようです。
随分前に一度この曲を合わせたことがあったので(人前ではやっていない)、その時の楽譜をきっと持っているだろうと思っていたんだけど、どうやら見つけられなかったみたいで、ゼロから起こしたみたい。
譜面起こしという作業自体は大ちゃんにとっては難しいことではないだろうけど、それにかかる時間が...というのも、タイ旅行から帰国してから、日中はリハ、夜は本番という日々が続いていて、昨晩も僕とのライブの後、渋谷で別のライブに出演するという超タイトなスケジュール。さらに、翌日、つまり今日は香港でのお仕事。その荷造りをする暇もないくらい忙しかったので、この譜面起こしは、だったのではないかと(^^
そうとは知らず、恐縮ですm(_ _)m
しかし、その分、たっぷりと、気持ち良く、歌わせていただきました
ありがとうございました!
IMG_4751先月の新曲「メランコリック」と「羽黒トンボ」で夏の終わりを味わいました。
で、今回、DSこと"大ちゃんセレクション"で大ちゃんが選んでくれたのは、「グラデーション」。
これまた予想外の曲でしたが、この日のセットリストがギターがアルペジオの曲が多かったので、全体の構成として少しアグレッシブなのが欲しかっただけに、まさにうってつけの曲でした
前奏なし、一拍目のピアノワンコードの直後に歌が入るという、なかなか過激なアレンジで、カッコ良かったのではないかと!!
いやー、気持ち良かった。
ギターレスなのに、ギターがある時よりビートが感じられたような
やっぱり、DS、勉強になる。

続いては、今月の新曲「羊飼い」。
冒頭の歌詞はこんな感じ:
flyer 2014-08-29
生まれ変わるなら 羊飼いになるがいい
雲を見上げて 草笛吹いて
雲に乗りたくなったら パイロットになればいい
機内アナウンスで 笑わせてやれ

今回は歌う前に「何についての歌か考えながら聴いていただければ」と問題?を出して歌いました
残念ながら、ほとんどの方が「何の歌?」という感じだったみたいですが(^^
「何について」ではなく、「誰のことを歌った歌でしょう?」と言うべきだったと反省しております。
で、誰のことを歌ったかというと、ロビン・ウィリアムス氏です。
彼に捧げる曲でございます。
"Good morning!"や"You're free! Genie"といったフレーズも入れさせてもらいました(^^
で、以下は、歌い終わった後のMCでもお話ししたことなのですが:
何故「羊飼い」なのか.....自分でも不思議でした。
この曲は、ある日、お風呂に入ろうと扉を開けた時に、生まれ変わるなら羊飼いになるがいいと歌い始めたかと思うと、一気に.......笑わせてやれまで、詞とメロディがそのままセットで降りて来たのです。
なので、「何故羊飼い?」と言われても、「うーーーん」って感じ。
ただ、自分としては、羊に囲まれたロビンがぼんやりと雲を見上げ、「あの上は気持ち良さそうだな」と思ったので、パイロットになったものの、やたら機内アナウンスが面白いので、皆に「お前の天職は別にある!」と言われ、結局、コメディアンに...。つまり、何度生まれ変わっても、ロビンウィリアムスは、ロビンウィリアムスにしかならない、ということが言いたかったのかなと。で、その「おしゃべり」の対極として「羊飼い」なのかなと思っていました。
ところがどっこい!この曲がほぼ完成した翌日のことです。
NHKのBSプレミアムで映画「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」が放送されていたので、17年ぶりくらいに観ました。(この作品でロビン・ウィリアムス(ショーン役)は助演男優賞を受賞。主演はマット・デイモン(ウィル))
大まかな筋は憶えていたけど、細かなところはすっかり忘れていました。
で、こんなシーンがあったのです。
ショーンとウィルは、セラピストとその患者という関係で、二人きりで話すシーンが何度もあるんだけど、映画のかなり後半で、ショーンが声をあらげてウィルにこう訊いた:

"What do you really wanna do?"「一体お前は何をやりたいんだ」
すると、ウィルが、
"I wanna be a shepherd"「羊飼い」

IMG_3677ええええええええ(←まっちゃん風)
前述したように、この時、既に「羊飼い」は完成していたので、「生まれ変わるなら羊飼いになるがいい」というメロディが僕の頭の中でヘビーローテンションしている日々を送っていただけに、いやー驚きました。
また、このシーンの前にも、二人が少し打ち解けるきっかけとなるジョークをウィルが話すシーンがあり、そのジョークというのが、機内放送後、マイクのスイッチを切り忘れた機長と副操縦士の卑猥な会話が機内にだだ漏れだった、というものなのです。
この機内放送エピソードに驚き、とどめが「羊飼い」でした。
つまり、この新曲の冒頭は、「グッドウィルハンティング」がベースにあった可能性が非常に高いのではないかと思われます。
全然覚えてなかったのに、無意識下の記憶として存在していたのかもしれませんね。
タイトルも、もっと相応しい言葉がいくらでもあるのに、なぜか「羊飼い」と決めていました。
こういった必然性のようなものが強く感じられるのは、とても嬉しいです。
あ、そうそう、曲のエンディングで大ちゃんに弾いてもらったメロディ、"Whole New World"だったことに気付いてくださいましたでしょうか?(^^
ということで、昨晩、ご来場くださいました皆様、ありがとうございました!
来月もまたよろしくお願いします!
なお、写真は、香港じゃなくて、広島です

waits2 at 20:16コメント(6)トラックバック(0)ライブ感想 | 広島 

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コメント一覧

1. Posted by kaku   2014年08月30日 21:12
歌ってくれてありがとうございます。明日もがんばれます!(ライブに行ってないけど、広島まで届いてます)
まあ、大ちゃんが大変だったんですねえ!ハードスケジュールの中、申し訳なかったです!ごめんなさい。けど、是非ピアノ伴奏入を生で聞きたいものです!
2. Posted by お   2014年08月30日 23:35
盛り沢山でした。
お姉様から指令の労作曲、広島の皆様に成り変わり…というのはおこがましいですが、わたくししかと聴かさせていただきました。
2度目に聴く「メランコリック」、はっきりと蝉の音を感じることができました。
DS「グラデーション」は、ふだんギターで盛り上げる部分でも、集中して歌に向き合っておられるので、違う迫力があり、この歌のモデルの方もそうと知ったらさぞや喜ぶかな、という仕上がりでしたね。「6月に出したCDからは今日はこの1曲だけ」で「もうワンマンが遠いことのよう」とおっしゃっていましたが、ものを創る人にとっては日々が新しいことへの挑戦なのだな、とあらためて感じた次第です。
新曲のエンディングのメロディ、気付けなくて残念です。
17年前に観た映画の無意識下の記憶…貴重なものですね。ライブの記憶も無意識下に蓄積されていくのだとしたら、またどんどんいい記憶を重ねて行きたく思います(^^♪
またどうぞよろしくお願いいたします。
3. Posted by Tatsuya   2014年08月31日 13:07
どうも、昨晩はごちそうさまでした。
今日は暑い中大変だとは思いますが、頑張ってください。
Tom Waitsの曲はやはりピアノが一番です!
4. Posted by Tatsuya   2014年08月31日 13:14
どうもです「お」さん!
いつもいつもありがとうございます。
蝉時雨が聴こえてなによりです^ ^
表現する側の力量を補足する聴き手側の想像力があると、助かります^ ^
「羊飼い」、不思議な親しみがある曲になりました。
今も頭の中でメロディが鳴っていて、ロビンの笑顔が見えます。
来月も頑張ります&よろしくお願いします!
5. Posted by や   2014年09月01日 12:38
丸本さん 潜在的な記憶があるとき表出するというお話。良いお話ですね。食いつきます(笑)若干違うかもしれませんが、僕もどうしてこのミュージシャンに惹かれたのか?わからないな〜と思っていたら、昔に聴いた好きなミュージシャンと似ていたと気づいた時すごく嬉しいです。心の源流はここにあったか!と言う感じです。ライブでは今この瞬間を感じる事が醍醐味と思っていましたが、実は今の瞬間をどう感じるかは、過去の記憶の積み重ねが重要な役割を担っているように思っています。無意識または意識可能な過去が今を感じるベースなら、同じものでも過去が違えば人それぞれ感じ方が違うのは当然ですね。ただ良くも悪くもこの記憶が邪魔をして純粋に感じられないこともあるでしょう。子供の感性というのは過去の記憶の蓄積がまだ少ないのでより純粋に感じられる、そして不純な大人が(笑)それにハッと目を醒ますのだと思います。少し話がそれましたが丸本さんのブログを読んでいてそんなことを感じました。長文失礼しました。
6. Posted by Tatsuya   2014年09月02日 15:32
どうも「や」さん!
食いつきありがとうございます^ ^
人って、一度目にしたものは、全て記憶している、と言うのを聞いたことがあります。自在に思い出せるかどうかは別の話で、本当にチラとしか見てないものでも実はすべて記憶されているんだとか。
なのでサバン症候群の方々は、記憶の能力そのものより、記憶を意識下にとどめることができると言うところが特殊なのだとか。
いわゆる勘も、実は根拠があり、無意識下の記憶をつなげての推論と言えるんだとか。
「へー、そうなんだ」程度の納得が、今回で、「実際そうみたいよ」と言う体験者談が語れるようになったかもしれません^ ^
今回、さらに特殊に感じたのは、完成翌日に「グッドウィルハンティング」の放送があり、録画ではなくオンタイムで鑑賞したこともあるかもしれません。ホットなとこにホットな解答がズドンときましたので^ ^
僕は"Time is NOT money"と言うオリジナル曲で「すべての過去がつながってく それを未来と人は呼ぶ...らしい」と歌ってるのですが^ ^人生の折り返し地点をとっくに過ぎているだけに、笑いながら撒き散らした画鋲を笑いながら拾い集める作業を楽しみたいと思っております^ ^
今回その一つをやった観があります^ ^

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@吉祥寺Manda-la2
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2024年3月26日(火)
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Tatsuyaワンマンライブ
2024年5月8日(水)
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14th, Jun, 2022 released
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