2014年09月27日

今月の新曲は「声がかり」

お疲れさまでした!
昨晩、吉祥寺マンダラ2のライブに来てくださいました皆様、心より、感謝申し上げます!
セットリスト:
IMG_48521. 優しい人には敵わない
2. パッセイジー
3. 絵描きじゃないけれど
4. グラデーション
5. 声がかり(新曲)
6. オレンジの森
7. レインボー(DS)
8. こゝろ
9. Slainte

セルフ解説
1「優しい人には敵わない」
この曲、実は今年初めて演奏しました。かつては定番的な曲だったのですが、6月のワンマンでも歌わなかったので、調べてみると、昨年末の広島でのライブ以来でした。
ビシッ!と決めたかったのですが、自分でもビックリするような歌い間違いがありました
それは、この曲の一番最後、タイトルでもある
「優しい人には敵わない
というフレーズを
「明るい人には敵わない
と、ビックリするくらい堂々と歌いあげていたのでした
最後の「なーい」というロングトーンが鳴り響く中、『あれ?今、何て歌った?』と耳を疑う自分。「優しい人には敵わない」というタイトルそのものが一番肝要なメッセージなのに、それを歌い間違えるなんて...久しぶりに歌うと、こういうことが起こるんですね(^^
2「パッセイジー」
"All You Need Is Love"とのMushupではない、単体の"パッセイジー"。逆に新鮮だったようです
ちなみに、この日の帰りで乗ったタクシーの運転手、年配のアーノルドでした
人種差別的発言を躊躇なく連発する日本産のお年寄りのアーノルド、恐るべしでした
3「絵描きじゃないけれど」
ライブの後、マンダラ2のスタッフの方に、「実は『絵描きじゃないけれど』好きなんですよ。歌詞が好きなんです」との告白を受け、大いに嬉しく思いました。(また"トマトスープ"が大のお気に入り!とも)。
『絵描きじゃないけれど』、5月に初披露して以来、2度目の演奏だったのですが、頭の中でアンリ・ルソーの「眠れるジプシー女」の映像を見ながらはい、画像じゃなく映像をあのライオンがゆっくりと歩みよる映像を見ながら歌うことができて、楽しかったわぁ。
4「グラデーション」
とても楽しく演奏できたのですが、驚いたことに、「あんまり調子に乗ると、弦が切れるぞ!」と注意を促す自分が現れました。初めてかも^^
5「声がかり」
今月の新曲。メロディは僕が書きましたが、歌詞は、僕ではなく、とある詩人の方の作品を使わせていただきました。その「とある詩人」とは...
アーサー・ビナードさん。
IMG_0838ラジオやテレビにも出演してらっしゃる方なので、ご存知の方もたくさんいらっしゃるかと思います。
2001年、詩集『釣り上げては』で中原中也賞を受賞。米国出身で、母国語は英語ですが、大変美しい日本語をおしゃべりになります。「声がかり」は、詩集「ゴミの日」に収められた日本語の詩です。
広島在住の僕の姉の仲介で(どんな仲介?)、ビナードさんから「既存の詩なら、どれでも自由にメロディをつけて構わないですよ」という許可がいただけたということで、挑戦させてもらいました。
普段、自分が作詞作曲をする時、1番は詞とメロディを一緒に作り、2番はメロディに合わせて詞を考えていくので、メロディに合わせて言葉を選ぶ作業はまだ慣れているのですが、完全に完成している詞にメロディを付けるという作業は、実はあまり経験がありませんでした。ましてや、今回は既に出版されているような作品なので、一言一句、変更は許されません。(「おふくろさん」問題は避けねば
「声がかり」は、歌詞ではなく「詩」なので、当たり前ですが1番、2番といった形がありません。故に、一般的な「曲」らしい形にするのは難しいところもありましたが、場面、場面で大胆な転換をすることが出来たので、詞先ならではの自由さを見つけることもできました。
アレンジも、ギター一本の時は、今ひとつ、場面の違いが薄かったのですが、大ちゃんのピアノのお陰で、一気にカラフルになりました。流石です!
ということで、あらためまして、ビナードさんへ感謝申し上げます。
6「オレンジの森」
これまで2回くらいしか歌ったことがない...と思っていたのですが、調べてみると、過去4回も歌っていました^^、なので、今回が5回目でした。
かねてから「いつか、あんな風に歌いたい」というアレンジが頭の中にあったものの、『それが出来るほどの歌唱力がまだ備わってない』と自重していたのですが、昨晩、遂にチャレンジさせていただきました
嬉しいことに、常連の皆様はとても気に入ってくださったようで、先のマン2のスタッフの方も、昨晩のセットリストの中ではイチオキ(一番のお気に入り)な感じだったようです
IMG_48617「レインボー」
今月のDS。「オレンジの森」とメドレーで、頭一発のイントロの後、突入するというカッコイイアレンジを考えてくれた大ちゃんの期待を、僕は見事に裏切り、「メルカトルの地図を持って〜」と歌うべきところを「Ah〜」と、谷底に落ちていくような声で....ただ、ただ、申し訳ないm(_ _)m
しかしながら、ギターレスの「レインボー」はやはりとても新鮮で、時にメロディアスに、時にビートをきかせて、楽しみました。
この前の「オレンジの森」で、声(喉)も、ようやく出来上がった感じになっていたので、全体を通して心地よい圧力で歌うことができました。もちろん、大ちゃんのピアノは怒濤の轟で僕を刺激し続けてくれました
8「こゝろ」
知念くんも又吉くんもいないのに、CDを聞いてくださっている皆さんの頭の中では、しっかりと二人のコーラスが鳴り響いていたようです
9「Slainte」
今回は英語バージョン。相当気持ち良く歌うことができました。大ちゃんが出してくれた入りのテンポも、そこから徐々にテンポアップしていくペースも絶妙で、4年前の9月にイニシュマーン島のパブで過した夜を思い出しながら歌わせてもらいました

昨晩のライブ、密かに僕の中では、かなり意義のあるライブでした本人にしか分からないかもしれないのですが、微妙な表現力のアップが感じられたのと、それを証明してくれた「オレンジの森」のニューアレンジの手応えでしょうか。ただ、まだまだイメージ通りというわけではないので、これからさらに、もっとダイナミックな表現が出来るよう精進したいと思っております。密かに、「まわっているのは」や「スランチェ」級の、しかし別のテイストの満足感が提供できる作品になるんじゃないかと期待しています!
ということで、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!
次回は10月29日(水)です。
また、よろしくお願いします!

waits2 at 22:22コメント(2)トラックバック(0)ライブ感想 | 吉祥寺 

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コメント一覧

1. Posted by お   2014年09月28日 20:21
なんとなく久しぶりに、客席でも肩に力が入るシーンが多発(笑)な感じで…でもそこがライブならではの良さでもありますね。
「絵描きじゃないけれど」の歌詞の「楽しくないのに楽しいとは言わない♪」(正確じゃありません)というところが印象に残ります。そうです、いろんな部分を含めて楽しいからライブに行ってしまうんですもん。私はこの曲の時は、「楽園のカンヴァス」が思い浮かんでました☆
ライブ後、興奮気味にお話しましたが「オレンジの森」新展開でしたね。今後も楽しみです。

本日、詩集「ゴミの日」チェックしましたら、いただいたフライヤーの絵の謎も解けました。
「自分の死だって、いつくるか・・・・・・」っていうちょっと深いフレーズもあったのをあらためて読みました。考えてみれば、毎月ライブを堪能できるのも奇跡と言えば奇跡、ありがたいことです。またどうぞよろしくです。
2. Posted by Tatsuya   2014年09月29日 13:35
いつも、ありがとうございます「お」さん!
「絵描きじゃないけれど」の歌詞:♩
絵描きじゃないけれど キャンバスを買ったことがあるよ
好きな人もいないのに ラブレター書いたことがあるよ
偉くもないくせに 偉そうにしたことがあるよ...
けれども、とても楽しい時、楽しくない振りは
したことがないのさ 子どもの頃から♩

いいですねぇ>楽園のカンヴァス
嬉しいですねぇ>「オレンジの森」新展開
ほんと、今後が楽しみです!
ほう!素早い!>「ゴミの日」チェック
そうなんです、「声がかり」のイラストを拝借して作らせていただきました^^
今年も残すところ後3回。1回、1回を大切に歌いたいと思っていますので、よろしくお願いします!

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