2015年10月05日

今季、歓喜の瞬間が一番多かったゲーム!

10月4日(日)、我らが黒田が甲子園のマウンドに立った。
IMG_1373CS進出争いをしている阪神との最終戦。
この試合に負ける、もしくは引き分けると、阪神の3位が確定し、カープのCS進出は消える。
この試合と7日の中日戦に連勝するしか、カープがCSに進出することはできない。
まさに絶対に負けられない試合だ

広 0 0 0 4 0 2 0 0 0 6
阪 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

黒田は、8回3分の1を投げ、失点ゼロ。
9回裏1アウト1、3塁というピンチを招きマウンドを降りたが、後を引き継いだ中崎が2者連続三振で後続を断ち、今シーズン、最も大切な試合を完封リレーで勝利した

4回に先制ツーランを打った松山や、予想外のタイムリーを放った石原もアッパレだが、やはり一番のヒーローは、黒田だろう
この試合がどんなに重要なゲームであるか、誰もが分かっている。
分かってはいるのだが、どうしたら良いのかわからない....そんな選手がたくさんいた。
カープにも、阪神にも
そんな彼らに、「こうするんよ!」と黒田が教えるシーンがあった。
それはマウンドではなく、バッターボックスでだった

IMG_13743回表1アウトランナー無しで打順がまわってきた黒田は、ファールを7球も連続して打ち、阪神の若きエース藤浪に13球も投げさせた。
あまりに執拗な黒田の粘りに、藤浪は2回くらい苦笑いを見せた。
あれを見た瞬間、僕は「この試合、勝ったな」と思った。
少なくとも、黒田がマウンドを降りる時は、リードした状態であろうことを確信した
黒田のあの粘りは、ヒットもしくは四球で出塁することが狙いではない。
この試合に臨む覚悟をカープナインに見せることが一番の目的。
その意図を理解していれば、「やばい」としか思わないはずなのに、藤浪は歯を見せてしまったのだ。
シーズン序盤ならともかく、この試合は、高田純次が最高のボケをしても笑ってはいけないゲームなのに。

IMG_1371結果、この打席、黒田は見逃し三振に終わった。
ほぼど真ん中のストレートに、黒田は手を出さなかった。
まるで「伝えるべきことは伝えた」といった風に。
さすがの藤浪もこの時には意味がしっかりわかっていたようで、三振を取った後、憮然とした表情になっていた。
次のバッターである丸は「必死のパッチで臨まんと許されんわ」という気持ちだったに違いない。
にもかかわらず、あっさり凡退してしまい、この回の攻撃は終了。

しかし、次の回の先頭バッター菊池は、黒田のメッセージをしっかりと受け止めていた。
泳ぎながらもセンター前ヒットで出塁。
そして迎えるは、藤浪との対戦打率が6割という松山。
IMG_1372打った瞬間それとわかる素晴らしい当たりのホームランをライトスタンドに叩き込んだ。
黒田の執念を見て「僕たちもやらないといけない」と思ったらしい
続くエルドレッド、新井は凡退したが、田中が四球で出塁。
全然期待していなかった安部がレフト前ヒットを放つと、レフトのマートンがファンブルし、2アウト2、3塁のチャンス。
チャンスといってもバッターは8番石原。
1塁が空いているので、敬遠するだろうと思いきや、なんと勝負
ま、石原より黒田の方がこわいか^^
勝負自体は間違いではないかもしれないが、コントロールミスはねぇ...
石原には絶対打てないスライダーだけを投げるべきなのに、見せ球として投げた高めのストレートが真ん中にいってしまったのだ。
全然期待していなかった石原がライト前に2点タイムリーを放ち、藤浪から4点を奪い取った!
間違いなく、この4点は黒田の「喝」がもたらしたものだった。

そうそう、黒田の次のヒーローは松山だろうが、実は松山と同じくらい素晴らしい働きをした選手がいる。
それは、エルドレッド!
「え?エルドは4タコでしょう?」
はい。ただ、今回はバットではないのです。
2回裏の守備だ。
IMG_13681アウト1、2塁のピンチで江越が打ったレフトライナーを、エルドレッドがスライディングキャッチ。
阪神の先取点を防いだファインプレーは、ツーランホームラン、いやそれ以上の価値あるプレーだった!
今シーズン、エルドレッドがスライディングキャッチを試みるシーンを何度か目にしたが、ことごとくポロリ。
この時もレフトに打球が飛んだ瞬間、「やられた」と多くのカープファンが思ったと思うが、見事にキャッチしてくれた!
初回、2回と、両チームともガチガチに緊張していたので、先取点をどちらが取るかは、とても重要。
流れを引き戻したエルドレッドのプレーは、4タコでも全然許せるプレーだった

先に、黒田に粘られた藤浪が苦笑いを見せた時に「勝った」と思ったと書いたが、実を言うと、それよりも前に、「今日は勝てる!」と思ったことがあった。
藤浪はあと6イニング投げれば、投球回数が今季200イニングになるはずだった。
試合前、「それを目標にすれば、結果として...」みたいな発言をしていたのだ。
「この大事な試合でそんなことを目標に掲げる時点でダメじゃろ!」というか、「こりゃ勝てる!」と思ったのだが、案の定、勝利どころか5回裏に代打交代され、200イニングも達成できなかった。
甲子園8連勝中だった藤浪くん、最多勝も逃して、残念じゃったね。

この前の試合で、カープは今季最低最悪の戦いをした。
しかし、この日は、今季最高のゲームだった。
試合中、何度もガッツポーズをさせてもらった。
このゲームをするために黒田は帰って来たんじゃねと思わせるくらいのピッチングを見せてくれた。
9回のマウンドに黒田が登った時なんざ、終わってもいないのにウルウル
さて、残るは7日の中日戦。
どうやら中4日でマエケンが登板する模様。
今季最多126球を投げた黒田もブルペン待機するそうだ。
超スクランブル体制で、絶対に勝つど!

waits2 at 23:58コメント(0)トラックバック(0)カープ  

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